かぜはく電脳曼荼羅

玄秘学、食文化、ゲーム、生と死に非常な関心があります。

激闘!かぜはくダンジョン

かぜはく魔王殿の周りに、まるで砦のごとく点在するダンジョン。それがかぜはくダンジョンである。

およそ百年以上前に作られたものもあれば、四十年前、三十年前2作られた比較的新しいダンジョンもある。
かぜはくはこれまでに二つのダンジョンを制覇し、猫の部屋予定地にしたりしてきた。
 
今回はある情報筋から、かぜはくダンジョンの一角に「桐の着物収納」なるレアアイテムがあるとの情報を入手し、かぜはくはダンジョンに潜ることを決意した。
 
今回のダンジョンは、古代の城塞都市を思わせるような、無骨なコンクリート階段を登った先にある。
丁度前回攻略したダンジョンの上層に位置する。その為日当たりも良好で、湿度も高くなく、攻略難度は前回よりも低く見えた。
 
探索を続けていると、いくつかの葛篭を見つけた。桐で作られた深く大きい葛篭だ。
聞いていたよりも大きいが……今の状態では持って帰れないため、とりあえずマップにマークしておく。
 
座椅子と木椅子を一つずつ取得して、とりあえずダンジョンを攻略完了ということにしておく。
 
 
せっかくだしこのダンジョンに至るまでの道を掃き掃除しておこう。また来るだろうし。
 
壁面に麻紐が垂れ下がっていたので、引きちぎってみた。
古くなっていたようで、埃と砂塵が巻き上がる……。
 
 
*おおっと モンスター*
 
耳障りな羽音!これは罠だ!
羽音は次第にその大きさを、数を増していく!スズメバチの群れがあらわれた!
巣から飛び出したスズメバチは数匹、しかし巣にはなおも多くのスズメバチが潜んでいることであろう。その巣はゆうに30センチを超える。その特徴的な波紋状の模様を浮かび上がらせた巣は、見るものに恐怖を与える!
しかし現れた敵に対してかぜはくの取った行動は、「こうげき」であった!蛮勇!なんという蛮勇!
しかしその勇気もむなしく、空を切るばかり。指と二の腕を二か所に攻撃を受けたかぜはくは撤退を余儀なくされたのであった!!
 
内緒だけどずっと針をぶっ刺されてるかのごとき痛みが続いているのだが、俺様はつよいので大丈夫であった。
王に黒星を付けたクソ昆虫は、かならずぶち殺さねばならぬ。
ポイズンリムーバーで毒抜きをしたあと、薬局に行って「アブハチジェット」を購入して決戦の時を待つのであった……。
 
しばらく待っててもあんまり腫れてこねえんだけど、これはどうしたことか、とOSSANに聞いてみたら、家系的にそうらしい。アナフィラキシーショックなるものも、体質によって即死したり日をあけて五回以上刺されても全然大丈夫とかいう人間もいるらしい。
傷跡を見せたら、やはりお前は俺の子だな!ワハハハと大変喜んでいた。
 
違うわ。俺様が強いんじゃ。