うまる(・はいやーむ)ちゃん

僕がよく言う、「人は一人で生きていけるのだが、一人で生きていくことは出来ない」というのは、言い返せば「一人で生きていけるほどの力をもった人間を、一人で生きさせるようなことは社会が許さない」という意味なのだが、まことにこの人間の愚かしさについては、社会人となった今前よりもより一層深く感じるようになった。

人間というのは、天上から垂らされた蜘蛛の糸を、それに縋ることの許された選ばれたものを、そうでない凡百と同じものにまで貶めるために、天のつかわした銀糸を引きちぎるようなことを平気でする。

ただ一つ思うのは、一人で生きていくことが出来るほどの者であれば、他の者をも救うことができるはずだ。
それをするしないは別として、力を持っているものが、その力を自分のために使うか、人のた目に使うかという差が、今の僕とくくさまの、この大いなる差であるに違いない。