かぜはく電脳曼荼羅

玄秘学、食文化、ゲーム、生と死に非常な関心があります。

心ある場所

祇園祭だったのだが、クソ暑いので早々に鉾やら山やら見ることを放棄し、食い歩き状態になりながら京都を闊歩した。

とりあえず祇園祭なので八坂神社においすーしたのだが、その段階で暑さが限界を越えており、死という文字がちらつき始めたのでコンビニで凍ったお茶を買い、浴衣の胸元に入れることでフロスティかぜはくに進化して難を凌いだ。

とにかく涼しくて休めるところへいこうということでhubを目指して歩き始め、ふらっと先斗町付近に近づいたのでなんかやってるのでは?と思いつつ元立誠小学校に突撃陣形で飛び込むと、何やらイベントが行われており良い感じとなっていた。

おっさんはかっこいいピアニカのごとき楽器を吹き鳴らし、少々の出店、金魚すくいクラフトビールや地酒の振る舞い、様々なイベントなどがあり、地域住民や文化人たちの止まり木となっていた。

クソ暑かったので僕達はそこでクラフトビールを頼み、マリナーラを頼んで食うなどした。ちなみにマリナーラは三百円で超安いのに実際うまく、安らぎが感じられた。
クラフトビール黒潮のごとく」も、前に店で飲んだ時より非常に美味く感ぜられた。
きっと暑さがそうさせたのだろう。

良い場所だと思った。以前僕がここで怪談をやったときより、ただ一人の旅人として訪れた時の方がよいと感じられるのは実に不思議なことだが、多くの人間の集うこの場所が、心ある場所であることがあらためて判った。
かぜはく城やはニャんちのような、人が集まることでよりよくなるような。そういった安らぎの場所であることが判った。

敵意のない第三者の視線や声というのは、こんなにも場所をあたたかくさせるのだ。
人間、捨てたものではないではないか。