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かぜはくのテイスティングノート―ストーキング篇―

事の起こりはつい一昨日、うちに一つの宅配便が来たことから始まった。

まったく身に覚えのない荷物なのだが、差出人を見たところすんこから某かの貢物であったようなのですんこなら仕方ないということになった。

 

内容物はワインブリーザー(要するにデキャンタ)とワインストッパーと芋の皮剥くやつであった。

 

デキャンタに関してはそのうち買おうと思ってたからうれしい!ありがとうすんこくん。今度何かしらでお返しするね!(と言って前の貢物から半年近く過ぎている)

 

芋の皮剥くやつは多分僕がすんこくんに手料理をぶちこんだからだと思う。芋だけではなくごぼうの皮も向けるからこれでかぜはくは剥きエルフ的な存在となり、懐古、幻想、郷愁、憧憬、あるいは皮に対する異常な執着を纏いて筑前煮とかを作る。

 

ワインストッパーに関しては酒飲み二人での暮らしにおいてはあまり活用の機会がないのだが、飲み比べとかの時に使われるであろう。基本的に開いた酒は飲むからね。

 

で今日は何を飲むかと言うと、ヴィルマジューというフランスはラングドック・ルーションのワインだ。ヴィンテージは2013。

 

掻い摘んで説明すると、まあ南西地方のワインであって、品種はシラー、グルナッシュ、カリニャン、ムールヴェードルがそれぞれ25%ずつ混ぜられたやつだ。

シラー(しっかり)、グルナッシュ(特徴的)、カリニャン(特徴的)、ムールヴェードル(シャバシャバ)が混ざり合うことによってどのようになるのか見てみることにしましょう。

 

そういうわけでデキャンタージュする。


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どぷどぷ言いながら注がれていき、すんこくん好きそう。

ギフトのメッセージに好きなエロ漫画家の語録を入れるすんこくんなら好きそう。

 

でぎゅすたしおーん

 

香りは明らかなグルナッシュ臭。僕はグルナッシュが好きなんだよ。変な匂いするから。

飲んでみると癖のある匂いの次に来るのは南系の味わい。余韻は甘く、長続きする。


デキャンタージュすると癖のある匂いにまろやかみが増す。

それに伴ってデキャンタージュしなくても長続きした余韻が、無限に感じられる。ずっと口腔から喉あたりに濃厚な果実味が居座り続ける。

 

スワリングしたあとのワインの涙から見て取れるグリセリンも多い。ねっとり系で香りも味もアルコールも余韻も粘着質。

 

僕はこういうのが好きなんだよ!


なんか良くわかんねえけど酸化防止剤にビタミンCがぶち込まれており、なんでなの?って気になって調べてみたら亜硫酸塩より比較的安全だから?みたいな結果となり、つまり良くわかんねえということになった。

ポリフェノールとビタミンを補給したことにより、もしかすると僕は不老不死になったかもしれん。

人の子よ、さだめられし命を持つものよ。命に飽きよ。生を貪れ。水に瓦を積み重ねるのはやめにしよう。全ては有限。移ろい、失われ、朽ち果てるのがさだめ。それこそが命なのだ。いつまで有る無しのわずらいになやんでおれよう? 短い命をたのしむに何をためらう? 酒盃に酒をつげ、この胸に吸い込む息が出て来るものかどうか、誰に判ろう?あすの日が誰にいったい保証出来よう? 哀れな胸を今この時こそたのしくしよう。月の君よ、さあ、月の下で酒をのもう、われらは行くし、月はかぎりなくめぐって来よう!


南系のいいとこは値段に比例して素直にうまくなるし、すぐ開けてすぐうまいのもかなりある。
濃厚かつコクがあることと(要は僕の好きな味)、コストパフォーマンスもかなりいいというとこが超いい。誰でも味わえるし、うんちく抜きにうまい。


にしても余韻しつこ過ぎない?ストーカーか?おれはくわしいんだ。