かぜはく電脳曼荼羅

玄秘学、食文化、ゲーム、生と死に非常な関心があります。

かぜはくのテイスティングノート―マンジカブラ篇―

ソムリエねこ。
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前回のエントリで紹介した阪神大ワイン祭で購入したワインなのだが、

 

カンティーネ・マルツァーノ
コレッツィーオ・チンクアンタ+1

という子です。

 

風来のシレンで似たような名前の武器見ましたね。

 

ボトルがね、かつてなく重い。
アルゼンチンのノートンとかより重い。世界的にボトルは軽くなる傾向にあるというのに時代の流れに立ち向かうかのごとく重い。

よくイタリアは長靴やブーツの様な形と言われているが、ブーツの踵部分、プーリア州で作られているワインなのだ。

品種はどちらも樹齢50年以上で、2011年のプリミティーボと2012年のイタリア土着品種ネグロアマーロが50パーセントずつ。何か知らんが作ってるとこが50周年らしく50という数字に拘っているぞ!
異なる年度のぶどうを混ぜているのでこのワインはノンヴィンテージだ。


濃厚!タンニンはあるが柔らかく、濃厚さは甘さをも感じさせるがこれは糖由来の甘さというより葡萄の凝縮感によるもの……実際度数は14.5度と赤ワインの限界に近い。元々の葡萄の糖度が高いからアルコール度数が高くなってもボディに甘さが残るのか?


余韻は長いけど前みたいに永遠ではない。

果実味はアメリカのワインと似ているね。

すぐ飲んですぐうまい!ローヌにも似た傾向で、まあこういうワインが好きなんだよ。


合わせるのは業務で買ってきた牛肉の塊から作られし、ローストビーフとタルタルステーキだ。うまい。じろーちゃんありがとう。

 

で唐突にバサラの毛利元就の話になった。彼は人と人の繋がりとは?ということに関して周りから様々なストレッサーがあって、結局迎合出来ずに宗教にのめり込んでいった。しかし彼がやっているのは厳密には信仰であって、宗教ではない。だから宗教の副次的要素であり多くの宗教人の求めるコミュニティ内の結束みたいなのとは彼の本質と相反する。その実毛利元就にとって宗教の副次的要素を目当てに宗教する人達というのは、今まで通り捨て駒に出来るのだろうなということを話した。

 

でワインの話に戻るのだが、この後の課題というものが見えてきた。

 

「グルナッシュとは何か?」ということである。

グルナッシュ、僕は大好きなのだが、何がグルナッシュで、グルナッシュの特徴である泥臭さを更に見定めようという考えだ。

そういうわけで次はグルナッシュがアッサンブラージュされたいくつかのワインを揃えてテイスティングしてみようと思う。

 

おわり!