かぜはく電脳曼荼羅

玄秘学、食文化、ゲーム、生と死に非常な関心があります。

かぜはくのテイスティングノート―きええ篇―

2014 / コートデュローヌ ギィ・ルージュ / タルデューローラン


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 じろーちゃんがフランスパン焼いてくれた!

あとローストビーフも作ってくれた!

我々我慢がでけぬ夫婦なので、アルミホイルで包む時間が極端に短くすげえ赤く見えるけどこれはローストビーフなんだ!俺様がローストビーフつったらローストビーフなんだ!

 

フランスパンにトマトとキュウリとかキノコタマネギを載せたりしてピンチョス的な、タパス的なものを。

しかし実際にうまいのはパンであり、一人一本のフランスパンでは足りねえということになり、こんな時僕がイエスだったらなーという気持ちになった。

 

凝縮感のある果実味の香り。スパイシーなあたりと、豊かなタンニン。


口の中で味を探すと、ローヌらしい果実味の中に複雑みを見出すことが出来る。

 

スペインのセレステクリアンサのような凝縮感に近い。タンニンの主張はあり、ボルドー的。豊かなローヌの果実味とボルドー的なタンニンのバランスがとてもよい。


温度と抜栓からの時間、非常に重要で抜いてから三十分~一時間くらいほっとくと果実味がより豊かに感じられる。そういうタイプのワインだと思う。

 

もっと言うと一日経ったりするといいのかも知れんが、前述の通り我々は我慢がでけぬのでその日のうちに全部飲んだ。

 

所で表題のきええとは、タルデューローラン氏がローヌ地方の新進きええの(あくまでフランスの感覚での新進きええ)ネゴシアン(出来たワインを卸売りする人)だからです。

 

ネゴシアンの対義語としては、前回のエスカラヴェイユ作ってるとこみたいな、ドメーヌというのが挙げられる。これは何かと一言で説明すると、蔵元です。判りやすいね。

 

どっちがいいかというのは一概には言いきれないのだが、基本的にはドメーヌものの方がクオリティは高い。

 

ただタルデューローラン氏がきええな所は、その一般論に当てはまらないところというわけです。なんと簡潔で判りやすい説明か!

 

きええ!てんもんあんてんもんあん!