かぜはく電脳曼荼羅

玄秘学、食文化、ゲーム、生と死に非常な関心があります。

かぜはくのテイスティングノート―今日は一つだけ言いたいことがあります篇―

2015 / モンテスリミテッドセレクション ピノノワール / モンテス

 

前にも言ったかも知れんけど、僕はブルゴーニュとかピノ・ノワールとかを軟弱者のワインだと思ってる節あったのよね。

しかしいいピノ・ノワールはむしろ、独特の臭みとか力強さ、魅力的な果実味と中毒性のある土臭い香りなどもあり、貧弱とは決して言えないものなんだよね。

そういったピノ・ノワールならジビエとかにもいい感じに合う。

 でも一つ欠点があります。

 

 

 

高いの!!!!!!!

 

 

楽しめるブルゴーニュはごせんえんから!!!!!!

 

これだからフランスは!!!

 

そんなわけで安いしうまいことに定評のあるチリを攻めます。

とは言うもののチリだって値段出せばクオリティめちゃ上がるからね。

スーパーでごひゃくえんのチリワイン飲むならせっかく安くでうまいもん飲めるチャンスだからもうごひゃくえん出しましょう!

もう千円出しましょう!!!

 

騙されたと思ってチリの千円台や二千円台のを試してみると……

 

この味でこの価格!こんなに安くてインカ帝国?!ってなること間違いなし!!!(これが言いたかった)

 

 

 
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 まあこれはテーブルワインの範疇なんだけど。

 

これが良かったら次はモンテス・アルファにしようかなー。

 

注ぐ。

 

なんか色がピノノワールじゃなくない?濃くない?


香りもジャム的な濃厚さを予感させるが、かなり骨格のあるピノの、臭みすらある。良くいえばドルーアン・ラローズ的な?

 

さすがチリという感じがあり、果実味が豊かでパワー忍者です。

 

でも味わいとしては優しく、甘い香りも伴ってなかなかの満足度がある。実売価格は結構お手頃なんだけど、お値段以上には間違いなく楽しめる。

 

まあそらモンテスだしね。

 

チリワインはよく安い!すごい!とか言われるんだが、それはスーパーで買う五百円とかでもそうなんだが、二千円三千円、あるいはもっと上のクラスで如実に現れるんだよね。

 

具体的にチリの何がすげえかというと安い割に品質が高いということが一つ。

これはなぜかと言うと現地の人件費という要因と、日本とチリとの間でワインの関税が零ってとこなんだよね。そら安くもなるわ。

こんなに安くてもイースター島ですわよね。

 

ついでに葡萄をズタズタにするアブラムシ、フィロキセラもいないから農薬も全然使わない。気にしなくても無農薬になるすごい国だよ。

 

気候もいい。ワイン作りに実に適しており、それはモンテスとかの地元の人間だけでなく、ヨーロッパから著名な醸造家がドドスコやって来ていることからも判る。ロスチャイルドとかね。あとトーレス。かぜはくはトーレス推しです。

 

実際うまかったのでチリのいいのを他に試してみてもいいな。

あとはピノ・ノワールに限定して言うならばニュージーランドも気になるね。

 

そんなわけで今回は終わり!