かぜはく電脳曼荼羅

玄秘学、食文化、ゲーム、生と死に非常な関心があります。

書評

『ガリア戦記』における超やっつけ古戦解説

『内乱記』の方が好きなんだけど、訳書が極端に少ないんだよな。 ビブラクテの戦いとか、ルテティアの戦いとかアレシアの戦いとかを単体で詳しくみたことはあったのだが、そういえば『ガリア戦記』って通読してねえなと思って読んだ。 主要な登場人物たち ガ…

化銀杏

そうは言うが鏡花は人情ものも書く。 結婚生活にがうまく行ってない奥さんが親しい少年に夫の嫌なとこを愚痴りまくる話。 まず辞書引いたところ。 「芳さんかえ。」「奥様、ただいま。」 と下駄を脱ぐ。「大層、おめかしだね。」「ふむ。」 と笑い捨てて少年…

活人形

僕が常に崇敬の念を持って愛読している作家として、泉鏡花がいる。 学生時代の恩師などは僕の文章について、「好きな作家三島でしょ?」などと言っていたが、それは鏡花の文体が人に見せるのに向いてないから装飾体の多様だけに留めた結果三島っぽくなってい…

『こゝろ』を読みました。

さる事情があって、夏目漱石の『こゝろ』を再度通読した。 やはり少年時代の穢れを知らない時分の僕と、今の僕では全く違う受け取り方をするね。 「わたし」が「先生」に持つ気持ちは、僕が我が人生の師にして君主だと慕う人に向ける気持ちに似ていると思う。 そ…