かぜはく電脳曼荼羅

玄秘学、食文化、ゲーム、生と死に非常な関心があります。

かぜはくのテイスティングノート―ヒレカツうまいぜ篇―

2014/ゲヴェルツトラミネール/トリンバック


f:id:kazehaku:20170707001343j:image

 白のグラスってうちないんだよね。何故かって飲まないから。使わないから。でも今日は白。

なんでかって機会があって飲んだらうまかったからです。

 

 

色は透明感のあるレモンイエロー。

香りからはライチのような果実の香り。瑞々しさを予感させる。


飲み口は予感していた瑞々しいライチ。

口に含むとスパイシーさが訪れる。

多少温度が上がるとよりスパイシーさが強調される。

ゲヴェルツトラミネール自体がスパイシーなトラミネールという意味もあり、中間から余韻にかけてあるスパイシーさが特徴。それがもう一杯飲ませたくする構造のあるワイン。


辛口ではあるが果実味によって少し甘くも感じる。


しかしあめえ!!っていう甘さではなく、ほんのりと感じる、飲みやすさとしての甘さ。

 

時間をかけると余韻に酸味が増し、それでいてゲヴェルツトラミネールのスパイス感と相まってまろやかな、上品なトリンバックらしい酸味となる。


うまい。

 


揚げ物なんかにも合わせられるし、魚の香草焼きにもばっちり。

 

 

それよりじろーちゃんの作ったヒレカツが美味すぎて死ぬかと思った。


トンカツ屋とかいけなくなるほどうまい。衣がざくざくで、それでいて肉はめっちゃ柔らかく、突如訪れたうまみの大洪水の上をワインという名のノアの方舟で旅をするという幸せ……。


我々の方舟に載せたるものこそが幸せなのだ。それらの幸せはあらたなる大地を見つけ、やがてまた別の幸福という命を芽吹かせるのだ……。

 

ノアの方舟の材料を聞いてみると、「塩と胡椒を衣に含ませたのだ。しかもただの塩ではない。“あじしお”をだ……」と答えた。


只者ではない。あじしおで人々を導く飯屋……もといメシアに違いない。

 

じろーちゃんは「一日人間が三食ご飯食べるとしたら、三回も簡単に幸せになれるチャンスがあんのやぞ!!!」と言っており、その機会を全く損失せずにやっているの、まじですごく、幸せをナチュラルに生んでおり多くの人間は彼女のごとく、幸せを享受することに素直になると幸せの係数(エンゲル係数とも言う)が上がると思う。