かぜはく電脳曼荼羅

玄秘学、食文化、ゲーム、生と死に非常な関心があります。

かぜはくのテイスティングノート―空を仰げ。地を這え。お前の見上げる太陽の輝きが余である篇―

2013 /  ラストールージュ / ドメーヌエスカラヴェイユ

 

また写真撮るの忘れたんだけどね。


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よってこれはうちの猫です。

 

本来ここにあるはずだった写真、つまりはワインのラベル、エチケットにはふんころがしが描かれている。つまりエスカラヴェイユとはスカラベのことです。

 

褒美をやろう。光なき者!

 

別にドメーヌエスカラヴェイユがファラオというわけではなく、18世紀くらいまでこのラストー村では修道院がワイン造りを取り仕切ったりしておったわけです。

 

ビールにもそういうのがあるよね。修道院ビール、アビィ・ビールというやつです。わかりやすくいうと、シメイとかです。

 

で、その修道士らのことをふんころがしに例えて「エスカラヴェ」と呼んでたらしい。

 

 そこで幕末トランスフォームでござるよ。

敵を振り切って無事生還。WAR WAR 争いは STOP IT というわけでござるな。

 

そうしてその流れを組むドメーヌエスカラヴェイユは修道士をRESPECTして名前に取り入れたというわけでござるな。

 

 

 

ところで1900円で村の名前ついてんのやばくない?

 

なぜかっつーとラストー村というAOCは超まじ最近になって昇格して出来たAOCだからです。

 

テロワールとしてはグルナッシュを使った血管に気合いの入ってる力強いワインが出来たりします。


香りは古樹らしい独特の風味があり、それでいて果実味を予感させる香り。


飲んでみると甘味の果実味ではなくどっしりとした果実味を感じられる。


充分空気と温度を与えると重みと果実味を両立したワインへと変わる。


なかなかよい味わいだ。ローヌらしい果実味と力強さの表現。


グリセリンもかなり強い。温度が上がると徐々に甘みも出てくる。この辺が一番おいしく味わえる点かな。

 

グルナッシュの独特の土臭い甘味も出てくる。お、おいしいーーー。

これダースであっても全然飲むよね。


2000円までだとここまでクオリティあるのもなかなかだなー。

 

安いし果実味も充分。その果実味も甘いだけでなく骨格もあり、グルナッシュらしさも全面に出てくる。

 

果実味系だと南フランスのヴィルマジューやスペインのグランサングレデトロなど、コスパも鑑みてのおすすめがいっぱいあるのだが、これもかなり上位に位置するね。

 

つまりうまいってことです。