FF10 オカルトとしてのエボン密教
今やっても案外面白いぞ。
https://m.youtube.com/watch?v=au1ARcx-PTU&feature=youtu.be
まさか令和になってまでPS2を起動するとはな……とぼそっと言ったらじろーに「前にも付けてたでしょ(日常的にスーファミしてる奴が何言うてんねんという言外の圧)」と言われた。
たしかに!!!
前回FF10はミヘンセッション終了後、ジョゼ寺院まで行った。
今回はジョゼ寺院を攻略していくぞ。
入口でイサールとかいうちょんまげに出会う。礼儀正しい長男イサールと飄々としたマローダの対比、いいよね……。
いわく、召喚士がいろんなとこでいくえ不明になってるらしい。
寺院のパズルゲーはわりと好きなんだよな。
この閃きと施行で謎を明かしていく感じ。
これこうするとこうなるから……これをこうするとどうなんのかな?
なるほどこうなるということは別のパターンでは?みたいな思考が楽しい。
ジョゼ寺院は電気のスフィアを用いてその辺の壁に空いてる穴(ビリヌス)に通電(エレクト)らせて進んでいく。
この通電(エレクト)らせるっていうのは昔くくさまが言ってたやつな。
中の広間まで行くと、梵字めいたエボン経典文字が浮かんでいる。例えるなら「允」という時の頭のムを目玉にして、両手を生やしたような表意文字。巨大な目の下に手足が生えたのは、明らかに人間を象形している。
ちなみにこれはエボン教の信仰するエボンを意味している。
さて、こういった表意文字の特徴は、文字を見れば上記のように伝えたいことが判るというものだが、この世界スピラで使われる基本的な文字、スピラ文字は表音文字だ。
古代エジプトでいう神聖文字(ヒエログリフ)、神官文字(ヒエラティック)、民衆文字(デモティック)のように、スピラでも使う文字は分けられているというわけだ。
ちなみにすんこくんが使う文字は卑猥文字(ドエログリフ)と言われている。これが言いたかっただけ。
ところでなぜ使う文字を分ける必要があるのか?
今一度神聖文字の例を挙げるなら、それは聖なるものと俗なるものの区別の為であると言えるだろう。
神聖文字は聖なるものについて記すため、専ら神殿やそれに類するとされた王の墓などに使われた。
みだりに使用することを防ぐため、習得は制限され、書くことはおろか、読むことも(文法的に)難しかった。
話をFF10に戻すと、エボン経典文字は神聖文字と同じく使用を制限された、使用者の少ない聖なる文字と言える。
これと別にスピラ文字があるのは、単純にこのスピラ文字がデモティックと同じように平易であるからだけではない。
エボン経典文字は寺院の試練の間やエボン教に関わるごく限られた場所でしか見られず、非常に限定的な用途で使われる文字だ。
当然試練の間は召喚士とガード以外は入れない。そして召喚士たちは試練の間を超えてエボン経典文字を目にする――エボン経典文字の限定的な書記者となる――が、結局のところ召喚士は死ぬために旅をしているので、エボン経典文字は使用者を増やさない秘された文字となっている。召喚士を守るために死ぬガードも同様だ。
この宗教は、何かを隠している。
エボン教の言う召喚士、祈り子、寺院、シンなどの秘されたる教義に関わる物事が、合理的に噛み合いすぎている。
それでいて、経典があって宗教者全てに教えが開かれている訳ではない。
機械をタブー視して、使用を禁じることを、エボン右翼のワッカは「エボンの教え」だと言う。
なるほど、エボン教というのは全ての信者を遍く救うような、救済を目的とした宗教ではないようだ。
そして教義もいまいちあるようでない。
崇拝の対象もはっきりしない。エボンのことを崇拝しているようにも見えるが、その崇拝についても秘されている。あるいは荒御魂としてのシンを祀るものか。
しかしながら宗教としては要素が貧弱だ。経典もない、崇拝の対象もない、教義も弱い。
あるのは徹底的に秘された儀礼だ。これこそがエボン教の本質だ。
エボン教の寺院というのは、単なる宗教施設というよりは、護摩壇めいたものだと感じた。
何故かというと、護摩について各位語源を調べられたし。
護摩壇は必要であるから築かれる。
護摩によって得られるものが必要な場合にのみ、宗教と宗教儀礼がリンクし、目的の為の手段として護摩壇という儀礼の為の装置が作られるのだ。
そういうことを考えながら至る所をビリビリさせたりして進んでいった。
途中、でかいビリついた穴にま、ええか落としたれ!という気持ちでスフィアを豪華に二つつけた台座を落としたりした際、急に足場が出来たりしてはーなるほどねという気持ちになった。こういうのが面白いけど、ティーダくん足ビリビリしないの?
祈り子の間では召喚獣イクシオンを召喚できるようになった。
思い出される青春の日々、まぼにぎの火山周辺で出てくるイクシオンを意味もなく狩り続けたあの日々……。結局イクシオンって世界観のフレーバー以外に存在理由あったのだろうか。謎である。
ドナとバルテロ、仲良しでかわいい。
川でゾウに乗ってたらアルベド族が襲撃してきて、ユウナが攫われる。
僕はこのタイミングで風呂に入ったのだが、風呂から戻ってきた時にじろーが「この人ら水の中で君のこと待ってはったで。息継ぎもせずに」と言ったので、僕は
「こいつらはエラ呼吸だから大丈夫だよ!」と言った。
ティーダとエボン右翼とリュックだけエラで呼吸してるよね?
サクッと倒してリュック加入!
エボン右翼、蛇蝎の如くアルベド族を嫌ってるのにリュックの正体に気づかない。ナンデ?
そんなわけでリュックを伴って次回グアドサラムへ。
ところで、何時でも死者に会える世界ってヤバくない?
大江健三郎先生だったら絶対に勃起してるよね。