FF10 とれとれチョコボだけは二度とやらねえからな!!!
一行がエボンドームから出ると、『シン』が待ち受けている。
この時のジェクトはどんな気持ちでぬか八たちがドームから出てくるのを待っていたんだろう。
息子も自分と同じように究極召喚となって自分を討伐し、新たな『シン』になるかもしれないことに対する恐怖もあるだろう。無限に続く苦しみに、ジェクトとして辛うじて形を保っているか細い生命の灯火に、他ならないぬか八の手で終止符を打ってもらいたい気持ちがないと言いきれるだろうか?
だが、『シン』を倒す方法である究極召喚は既に失われた。
ぬか八はなお、「なんとかするから待っててくれよな」と『シン』に語りかける。
『シン』、ジェクトは安堵したように見えた。踵を返して何処かへと消えていく。
究極召喚なしで『シン』を倒す方法について、一行は頭を悩ませる。
エボン教の教えの中では、『シン』を倒す方法は究極召喚しかない。
それ以外の方法について知るために、現在のエボン教の総主教、マイカ総老師をボコってゲロらせることにした。
死に体(ダブルミーニング)のエボン教に無慈悲な追い討ちをかけようぜ!というキマリ。
壮絶なBSSを経てキマリは修羅となったのだ。
飛空艇ではワッカとリュックが「すげえこと思いついたぜ!」「わたしが思いついたんだよ!」と騒いでいる。
仲良くなれてよかったね。
いわく、『シン』は祈りの歌を聴いているときはおとなしいとのこと。
かつてマカラーニャ寺院の底で『シン』が祈りの歌を聴きながら微睡んでいたことを思い出してのことであった。
おい、大丈夫か?論証足りてるか?
かなりザルガバな論拠のような気もするが、そうというならそうなんだろう……。
それはそれとしてマイカ総老師がゲロるまで体にインタビューしに行くことになった。
飛空挺でベベル宮に突入すると、僧兵(バトルボンズ)たちが重火器を引っさげて一行に突っかかってくる。
そこに颯爽と現れたのはいつぞやも話したことのあるシェリンダとかいうぽっちゃりさん。
今はベベルで門兵の監督官をしてるらしい。
ペーペーを形だけの管理職にしていくの、やばい企業にありがちだよね。
曰く、ユウナはシーモアのこと殺したし裁判所でエボン教をディスったのでエボン側はユウナのことを反逆者にしてたのだが、今は「ユウナが反逆者っていうのはアルベド族が流したデマだよ!」って吹聴してるらしい。
ま、マッチポンプ!!
こういう時に敵対勢力がいると便利に使えていいよね。
当然この流れにリュックはブチ切れ。
だが、この段階ではもうエボン教は外聞を気にしてる場合ではないし、靴舐めてでもユウナになんとかしてもらうしかないのよね。
シェリンダに約束を取り付けてもらい、マイカ総老師と会うことに。
この新米、割と凄いぞ。
結論から言うと、マイカ総老師からは大した情報は聞き出せなかった。
究極召喚が永遠に失われた今、エボン=ジュが作り上げた死の螺旋にただ落ちゆくだけ。
わしはスピラの終焉を見とうない……とか言って瞬きしてる間に成仏していかはった。
お前いつでも成仏できるんかい。
しかしこれでエボン教の真の支配者であるユウナレスカも死に、現世でエボン教を束ねているマイカ総老師も成仏した。ウェン=キノック老師はシーモアに殺され、ケルク老師はガガゼト山で引きこもりになっており、実質ユウナ派。
エボン教は既にガタガタで滅亡してるといってよいが、もしここから盛り返すルートがあるとしたら人間やめたシーモアがすげえ求心力で信徒を束ねて新たな救済の方法にシフトするか、ケルクが総老師になってエボン教ユウナ派を立ち上げて本来のエボン教とは全く違うものに変容していく以外ないだろう。
もっとも、シーモアの救済は人類鏖殺だからそのルートでは結局エボン教は滅亡するんだけど……。
前にも述べたが、後々のFFとかで召喚士にツノ付いてることから、この先どうなったかということが想像できますね。
マイカ総老師が成仏したことでやることなくなってしまった一行はぼーっとしてると部屋にいきなり半透明のショタが登場。
あっ いつも助けてくれる半透明のショタ!
いつもお世話になっております!!
結局半透明のショタこと、バハムートの祈り子が全部教えてくれることになった。
エボン=ジュはかつてザナルカンドの召喚士だったこと。
現在、過去を合わせても最高の召喚士で、今も尚夢見のザナルカンドの召喚を続けているということ。
エボン=ジュを倒せば、全てが終わる。
エボン=ジュも、エボン=ジュを守る『シン』も、夢見のザナルカンドも、その構成物の一つにしか過ぎないぬか八も、全て消えるのだ。
祈り子もぬか八も、努めてユウナに気付かれまいとしているが、そういうのに敏感サラリーマンだったユウナにはバレている。
隠し事はするだけ無駄なのさ……。
祈り子の間から出ると、ぽっちゃりさんのシェリンダが現れてマイカ総老師がどこにもいらっしゃらないんです……とのこと。
これ大丈夫かな?ユウナたちが殺したことになんない?
ここで一行はぽっちゃりさんに伝言を頼む。
『シン』が祈りの歌に弱いから、飛空挺から祈りの歌が流れたらスピラ中の人で歌ってくれ!とのこと。
原始的すぎない?
スピーカーでよくない??
これで『シン』を倒せるかもしれないんだ!
と言うと、シェリンダは
「ほんとですか!もう雨ふらないんですか!やったー!!!」
とはしゃぐ。
こいつ宗教者だもんな。どんなメルヘンな妄想でも自分が求めている妄想に近ければマジに受け取っちゃったりするよね。
こういう頭の悪い構成員が組織をダメにする。
ところでこの祈りの歌というのがまた邪悪なのだ。
寺院のみならず、いろんなとこで様々な人たちが歌っているので、おそらくはエボン教における聖歌のようなものであることが想像できる。
歌詞が以下の通りである。
いえゆい のぼめの
れんみり よじゅよご
はさてかなえ くたまえ
を繰り返すものなのだが、これをセンテンス事に改行し、古代インターネット文明で用いられたとされる古式ゆかしい暗号解読法、「縦読み」を使うことでこの聖歌の意味が見えてくる。
い え ゆ い
の ぼ め の
れ ん み り
よ じゅ よ ご
は さ
て か
な え
く た
ま
え
これはいわゆる賛美歌であるね。
エボン=ジュと祈り子がいつまでも夢見のザナルカンドの召喚を維持し、栄えることを賛美しているのだ。
この祈りの歌を、ぬか八が懐かしいと言っていたり、ジェクトも好きだと言っていたりする。
彼らはエボン=ジュと祈り子が生み出したザナルカンドの抜け毛みたいな存在だからね。
理屈はわかる。
一行はさあ『シン』とエボン=ジュを倒しにいくぞ!という気持ちになり、飛空挺に乗り込む。
ここでワッカが場都合の悪そうな顔で、シドに切り出す。
「今のうちにケジメつけときたいことがあってよ。俺、アルベド族のこと何にも知らねえで、話聞こうとも毛嫌いしてたんだ。だから、俺が悪かった!申し訳ありませんでした!!」
と詫びをいれる。
これに対してシドは、
「気にすんじゃねえ!!俺もエボンの民が大っ嫌いでよ。ただ、世の中にはいろんな奴がいる。いいやつもいれば、嫌な奴もいる。そんだけの話よ!!」
とこれを許す。
シド、カッコよすぎるな……これはみんなアルベド族も着いていくのが頷ける。
豪放磊落なようでいて、実はかなりの人格者だな?
僕だったらこんな詫び一つ入れたところで過去のことを帳消しにしたりはしないもん。
だが、シドがこういう人間だからこそアルベド族は気持ちのいいやつらが多いのかもしれない。
親和性の高い親子の性格は似てくるという研究があったような気がするが、シドはアルベド族みんなに慕われており、まるで父親のように皆に影響を与えている。
指導者の器とはこういうのを言うのだなあ。
一行は『シン』に向かって進軍。
ここでぬか八くんはみんなに作戦を伝える。
『シン』の中にエボン=ジュっていうのがいる。そいつを倒す!
なんたる単純さか!!
準備が整い、飛空挺が大爆音で祈りの歌を流し始めると、スピラ中から祈りの歌が聞こえてくる。
ここ、最終戦前に稼ぎとかサイドストーリーとかやってないとぽっちゃりさんがマッハでスピラ中を駆け回ったことになってちょっと笑える。
確かに『シン』は大人しくなったのだが、全然普通に動くしなんならモーセよろしく重力で海を割ったりする。全然オフェンシブじゃん。やっぱ論証足りてなかったじゃん!
強い重力で『シン』に引き寄せられ、一行は『シン』と白兵戦することに。
『シン』のひだりうで 『シン』のみぎうでと連戦になる。
攻略?特にないよ……。
「はなれる」コマンドで『シン』から離れれば通常攻撃しかしてこなくなる。
ただ、特性「かたい」を持つからアーマーブレイクを入れとくと話が早いかもしれない。
近づいたまま攻撃してるとグラビジャしてきてHP75%持っていかれるけど、即死攻撃ではないですからね。
ご丁寧にそろそろ打ってきますよメッセージもあるし、普段は殴ってヤバくなったら離れるという感じで余裕でいけます。
安全策を採るなら遠くからたまたまと魔法で削ればよろしい。
両腕を撃破するとシドが飛空艇の主砲で『シン』の両腕をぶっ飛ばしてくれる。
究極召喚いる????
これはエボン教も機械やめろっていうわけだよ。案外『シン』ってヘボいじゃん。
が、残念ながら超火力の主砲は二回撃ったら壊れてしまった。
ウルバン砲かな?
とにかく『シン』は両腕が落ちたので、一行は『シン』に乗り込もうとする。
ここで『シン』のコケラ=グナイと『シン(コア)』が登場。
まず『シン』のコケラ=グナイを倒しましょう。
HPが20,000しかない雑魚です。HPが半分になるとからにこもるを使って固くなるけど、アーマーブレイクすればただの豆腐です。
コアの方は全体魔法とかしてくるけど、いまどきサンダーやファイアではね……。
混乱にだけ気を付けてボコりましょう。
この辺のボスは、七曜武器とか持ってたらまず苦戦はしない。
とりあえずアルテマウエポンだけでもとって強化しておきましょう。
アルテマウエポンの話させてほしい。
まず七曜武器を手に入れるにはさ、どっかで七曜武器拾って、強化のためにㇾミアム寺院とかいう特に何の説明もない寺院に行きついて、そこでチョコボレースして、くもった鏡を手に入れる必要がある。ここまでで第一段階。
第二段階は七曜の印と聖印を集めないといけない。これは7つの武器に対して二つずつあるから、とにかく時間がかかる。
それらすべてにミニゲームが用意されてたりするのでコンテンツとしては充実しているのだが、中には幾つかクソ……もとい難易度の高いミニゲームがある。ルールーのタマネギ剣士ぬいぐるみを育てる雷避けと、ぬか八のアルテマウエポン(初期状態)貰うためのとれとれチョコボだ。
このとれとれチョコボ挑戦するためには、ふらふらチョコボとかいうまったく言うことを聞かないチョコボを調教しながらたまたまをかわしたりするイベントをクリアしないといけない。
百歩譲ってこれはまだいい。難しいけどクリアするのは試行錯誤でいけるから。
その次のとれとれチョコボ、このゲームを考えたやつはサディストだと思う!!!
このゲームの主旨は、チョコボ屋とレースをしながらタイムを競うというところにある。
しかし、その辺に浮いている風船をとればタイムからマイナスされるのだ。逆に飛んでるカモメに当たればタイムロスとなる。
この説明を受けて僕は思った。そうそうバードストライクなんかするもんじゃねえだろ……こっちは蛍光色だぞ?と。
実際やってみて判った。こいつら、自機狙い弾だ!!!!
チョコボ屋よりも風船をとりつつ、カモメもかわさないといけない。
両方やらなくちゃあならないっていうのがとれとれチョコボのつらいところなわけです。
そして、アルテマウエポン強化に必要なタイムは「0秒以下でゴール」。
日本語が、おかしい。
しかもこのチョコボ、操作性がクソ……もとい独特で、まっすぐ走らない。
それはもう、一升飲んだ時の僕くらいまっすぐ走らない。
僕はあまりに思い通りに走らない、すぐに壁にもたれようとするチョコボを見て、学生時代のじろーのことを思い出していた……。
こうしてると楽ーーーーーラグナロクーーーーーではないのだ。
黄昏てる場合ではないのだ。チョコボよ、頼むからまっすぐ走ってくれ。
そうして、数時間が過ぎた……。
これ、運っすわ!!!!いい感じに風船がならんで、偶然カモメが当たらないコースで、偶然チョコボ屋が風船を取りのがして、偶然チョコボがうまいこと思い通りに走るという数々の偶然が重なってようやくクリアできるゲームですわ!!!
僕とじろーはあまりにもこのゲームが攻略できないので、様々な攻略サイトを見たり、実家に置いてあるFF10アルティマニアを読み返したりした。
しかし、やり方は書いてあっても自分が小学生だった時から使っているヘタったコントローラで攻略する方法はどこにも書いていないのだ!!!
もしこの先、誰かがFF10を攻略するとき、とれとれチョコボに挑戦するときがあったとして、もし偶然このブログを見るものがあったならば、真理にして絶対の攻略法をここに記すゆえ、参考にされたし。
祈れ!!!!!!!!!
長くなったが、アルテマウエポンの話はこれで終わりです。
アルテマウエポンだか近鉄上本町だか知らねえけど手間かけさせやがってよ……。
そんなこんなでアルテマウエポンがあればボスが豆腐みたいに溶ける。
そして、コアをメタメタにされた『シン』はべベルに墜落する。
次回、すべてがあるべき場所へと帰る!