ゼルダ無双の話 一兵卒からのサクセスストーリー黙示録
色々あって買っちゃいましたね。
ゼルダの伝説 厄災の黙示録を……。
『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』を下地にしてコーエーテクモが作った無双ゲーなのだが、今のところ面白くプレイしています。
ブレスオブザワイルドの世界線では、リンクくんが回生の祠から目覚めた時既にハイラル全土は厄災ガノンの手に落ちていて、そこから単身でハイラルを解放していくストーリーだった。
今回の『厄災の黙示録』ではハイラルが厄災ガノンによって陥落する時代、つまりブレスオブザワイルドの百年前の時代をプレイしていくわけですね。
魅力的なのに掘り下げの足りなかった英傑についてとか、ハイラル陥落に関わるストーリーなどが補足されるのを期待しています!!
特にミファーちゃんについて、ね……。
厄災が復活間近!ということでハイラル各所では魔物がめちゃくちゃ増えており、今や中央ハイラルに押し寄せるまでになっている。
最初からクライマックスだ。
他の地方との境の守りはどうなってたんだよ。
ハイラル近衛兵の家系であるリンクくんも中央ハイラル防衛のための戦いに参加しており、ボコブリンとかモリブリンをなぎ倒しまくっていく。
リンクくんの操作性はすごくいいですね。回転斬りの使い方がブレスオブザワイルドとすごく近くて、カウンターとしても使えるし、置き技にも出来るしもちろんダメージソースとしても使える。なんだかんだリンクくんが一番使いやすいんだよな。
途中執政補佐官のインパが持ってきたシーカーストーンが上手いこと反応しておまけの白くてちっちゃいガーディアンが起動。シーカータワーが地中からズボッと生えてきました。
本来手順を踏まなければ使えないシーカーストーンは白いガーディアンの凄いパワーで電源(エレクト)り、全員がシーカーストーンを使えるように。
一人と一機を味方にして無事中央ハイラルに押し寄せた魔物の大群を押し返すことに成功しました。
ところで我が家ではガーディアン全般のことを「ミルポワ」と呼んでいます。
理由は試練の祠でガーディアンが出てきた時のBGMです。
イントロを聞いてください。
ミルポワッ ミルポワッ
わかりましたか?
ミルポワというのは野菜のみじん切りを油で長時間炒めたやつのことです。
ところでインパ、この若さで執政補佐官ってバリバリのエリートですよ。
このハイリア王国がどんな政治体制やってるのか知らんけど、ローマに例えればカエサルにとってのレピドゥスですからね。
判りにくいって?レピドゥスの話は長くなる上に地味だからまた今度ね。
政治の長たる執政官が不在の時はこいつが政治するということです。ハイラル王出陣!とかハイラル王病欠!とかになったらインパが政治の長になる。インパ王国建国ということです。
ブレスオブザワイルドではあんなに威厳のあるチャンバだったのに、若かりし頃はこんな……「お味噌汁のお味噌って最初にいれちゃダメなんですか?!」とか言いそうな小娘だったんだね。
この戦いでハイラル王の目に止まったリンクくんはゼルダ姫付きの近衛騎士に就任。
馬に乗ったとこは今んとこ見てないですが、騎士なのです!!
ところで、ブレスオブザワイルドのゼルダってさ……色々言いたいことはあるんだけど、どんなキャラかと言うと、「大好きだった趣味を親に否定されることで自己肯定感を喪失し、親と国民からの大きすぎる期待に押しつぶされてしまったコンプレックスに苦しむ眉毛とケツのでかい女」です。
マユゲオブザワイルドです。
彼女はハイラル王家でも非常に大きな意味を持つ人物で、ガノンを封印することが出来る力を秘めている。代々のゼルダ姫はその力に目覚め、歴史の折々にガノンを封じてきた。
しかし今回のゼルダ姫はどれだけ努力しても、どれだけ熱心に修行しても一向に封印の力に目覚めない。
その上でお付きの騎士であるリンクくんがハイラル史においてもキーパーソンといえる「退魔の騎士」とになってしまったからもう大変ですよ。
劣等感を刺激されてリンクくんに冷たい態度を取ってしまったり、突き放すような言葉を使ってしまったりしてしまう。
リンクくんの背にあるマスターソードを見る度に自己嫌悪に陥って苦しむ。
それだけに限らず、せめて自分に出来ることをしようと打ち込んだ古代遺物の研究も、専門家で第一人者であるプルア(インパの姉)やロベリーがいるので、ますます自分の存在意義に悩む。
しまいにはお父さんに遺物研究を否定されてしまう。幼い頃からお母さんと一緒に取り組んできた思い出そのものとも言える研究なのにね。
いいぞ……君素質あるよ。
グフフ、酒がうまくなるわい。
リンクとゼルダって、二人の関係性がいつも希薄なんだよな。
ブレスオブザワイルドにおいてもリンクくんは仕事なので一緒にいるような態度だし、思いやりの言葉を掛けたりとかはしない。
ゼルダもリンクくんを特別視している様子もあまり感じられない。
退魔の騎士と封印の姫だけど、それだけって感じ。
しかし未来から来たと思しき白いミルポワちゃんこそ、意味が無いと言われてきた研究に意味があったことの証左だよなあ。
話は変わるけど黙示録ってなんだよって思いませんか?
フィクションとかでよく出てくる単語だけど、どういうものを指すのかいまいち不明ですよね。
文字列から伝わるのは「なんかやべー書物」という印象。
そう、黙示録とは、「やべー奴が書いたやべー書物」のことなのです!!
読んで字のごとく黙示をまとめた書物なのだが、まず黙示とは?という疑問が出てくる。
雑に言って、黙示というのは神が預言者に授ける神の言葉であり、秘密の暴露であるとされている。
まだ判りにくいと思われるので、世界一有名な黙示録、『ヨハネの黙示録』の冒頭を引用してみることとしよう。
1:1
イエス・キリストの黙示。この黙示は、神が、すぐにも起るべきことをそのしもべたちに示すためキリストに与え、そして、キリストが、御使をつかわして、しもべヨハネに伝えられたものである。
神がすぐにも起こるべきことを神→イエス→御使い→ヨハネの順で伝言ゲームしていった結果、こういうことが起こるかも!みたいなことを書いた預言書的性格を持つ書物なわけです。
断言しておきましょう。こういう神秘的要素を味付けにして未来のことを語るやつ、全員詐欺師ですよ!!
ここから次のセクションまでは僕の黙示録のヨハネ批判だから別に読み飛ばしていいよ。
未来のことについて、予測は出来る。それは情報を元に結果を仮定する方法に過ぎないのだが、例えば強い風が吹く→砂埃が舞う→盲僧琵琶と瞽女が増える→三味線の売上が増える→ねこちゃんが減る→ねずみちゃんが増える→ねずみちゃんが桶を齧る→桶屋が儲かる!!みたいな理論ですが、これは因果関係があっただけで相関の関係があるとはいえない。
つまり風が吹いても桶屋が儲からないことだってある。
全てのことが想定通りに動くわけではなく、突風が吹いた時点で人は外に出ないかもしれないし、盲僧琵琶や瞽女じゃなく按摩が増えて思ったほど三味線が売れないかもしれない。
全てのことは因果と相関の関係があって成り立っているが、その全てを想定することは出来ない。
だから終末のラッパが吹き鳴らされる度に世の中の色んなものの三分の一が滅んで、気に入らねーやつらが死んで、最終的に邪悪な物がなくなった世界にイエスが降り立って神の国を作って人々は神をあがめながら暮らすであろう。そしてその時はもうそこまで来ている!!などというのは、荒唐無稽な妄言であって、何の確証もない、「風が吹けば桶屋が儲かる」よりも更に程度の低い未来の推定であると僕は考えている。
角度の高い推定をするには数値が不可欠である。
ロジカルに未来の推定をしようとするならば、三味線の売上前年比とねずみちゃんの発生数の推移の相関関係を明らかにしなければならないのだ。
黙示録のヨハネさんにおかれましては、まずはこの世界が邪悪に満ちているということを証明した上でいつ誰が邪悪に満ちた世界を滅ぼしていつ神の国が建国されるのかデータに基づいて述べていただきたい。
正直僕は黙示録のヨハネさんのことをおめーこそ偽預言者だろ!と思ってます!
話が長くなったが、つまり黙示録というのは神的な存在が預言者にした秘密の暴露の内容を書いたものということであった。
このゲームのタイトル、『厄災の黙示録』における、神的な存在とは一体誰なのか。
それはもちろん時戻りを司っている白いミルポワちゃん(使徒)を遣わした存在であろう。
一体誰なんだろうね?気になるね?
そしてその神的な存在が明かす秘密とは?
如何にしてハイラルが滅び、一体誰が滅びゆくハイラルを救うために白いミルポワを遣わしたのか?
次回、ドジっ子真面目はらぺこ執政補佐官クソデカ編笠女忍者って属性盛りすぎじゃない?黙示録。