かぜはく電脳曼荼羅

玄秘学、食文化、ゲーム、生と死に非常な関心があります。

はやくワインを開けろ!破れかぶれレバーパテ

 旧知の間柄だった猟師から鹿肉を沢山貰った。

 僕と家内も大概食材の分量について躊躇しないほうだと思うが、猟師いわく、「コロナで在庫がダブついとんねん!」とのことであった。

 そうだとしてもちょっと多すぎるってほどの量をいただいた。

 

 モモ三本、ハツ一個、レバーまるごとであった。

 モモやハツなどはどう調理してもうまいのだが、問題はレバーである。

 僕も家内もそんなにレバー得意じゃないんだよね。

 しかし捨てるなんて勿体ないし、ちょっと趣味の範囲で料理するんすよ〜とかイキってしまった手前、手に終えませんでしたなんてこの僕の沽券に関わる。

 

まずは無難にオイルソテーにしてみた。

レバーは新鮮だとうまい。

だがやはりレバー独特の味わいと、それ以上にこの食感が苦手なんだよな。

なんか食ったらだめなもん食べてるような

……。

味付けを変えていろいろやってみる。

 

甘辛煮、ワイン煮とやったところで、この方向性では1キロありそうなレバーを消費し切ることが出来ないと悟った。

 

こうなったらもう破れかぶれだ!

全部レバーパテにしてワインと一緒にやってやることにした。

 

僕の中のソワンが目覚めた。

 

まずはにんにくを油で炒めるでありんす。

必ずフライパンと油が冷たいとこににんにくをいれるでありんす。

さもないと油ににんにくの香りが移る前に一瞬でにんにくが焦げるんすから……。

分量?にんにくは好きなだけいれるでありんす!!

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フードプロセッサーでズタズタにした玉ねぎを投入するでありんす。

ミルポワッミルポワッ
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玉ねぎが軽くメイラード反応してきたらここにレバーを投入するでありんす。

あまりにレバーが多いので二回に分けて作るでありんす……。

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あっバター入れるの忘れてたんす!!!

本当は玉ねぎのとこでいれとくべきだったんす。
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いい感じにメイラード反応が起こって玉ねぎが色付いており、レバーにも焼き色がついたでありんす。

ブランデーとかでフランベして香り付けしてもいいんすから……。

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ここで更にレバーたちをフードプロセッサーにIN!!!

グチャミソにするでありんす。
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見積もりより多くなってしまうことはままあることでありんす。
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ついに100%完璧となったんすから……。
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酒と合わせてやるとキマる。

僕はレバーについて、味はともかくあの食感が苦手なのだ。

筋肉でも脂肪でもないなんかやばいものを食っているというやばい感覚がある。

 

一方レバーパテでは食感が気にならないうえ、にんにくや玉ねぎ、バターでレバー独特のあの臭みがマスキングされ、レバーのよさである味わいの強さは損なわない。

 

そしてそこにバゲットですよ。

バゲット一本あればワインも一本飲めるのだが、レバーパテがあったらバゲット二本いけますね。

いってどうする?それはわからないが、酒が進む。

 

日持ちしなくもないが味が落ちるので早く食うべし。

 

これからもレバー貰ったらレバーパテにしよう。

その上でその他の調理法も模索せねばなるまい。