かぜはく電脳曼荼羅

玄秘学、食文化、ゲーム、生と死に非常な関心があります。

フランス旅行記一日目

 

はっきり言って満身創痍だった。

最悪のタイミングで風邪を引いたかぜはくは気力で六連勤を切り抜けたのだが、まともに寝るだけの体力も残っていなかった。

 

寝るのが遅くなった理由は、出国前に寿司のエナジーを取り入れてからの方がよいであろうと考えたからというのもあるが、単純に体が単純に疲労の限界に達していたため、寝付けなかったというのが大きい。

常ならば飯食って風呂入って寝たら完全無敵で全回復なのだが、体調が悪いとHPRがガタ落ちし、回復効率がうんじょあになるためだ。

 

当日起きたのは五時前、起きた時の体調は前職の出勤前を彷彿とさせる致命的状態であった。

ここから車でポートアイランドまで行き、高速船にぶちこみおねしょして関空に突っ込む。

疲れからか感受性がバグっており、ポートアイランドで見た日の出とコンビニ店員の接客に目頭が熱くなる。

 

高速船に乗り込む。

ほんとに一週間ここに車おいといて大丈夫なの?まあ大丈夫だっつーんだから大丈夫なんだろう。


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あばよ神戸の晴れ間。

 

あっという間に(三十分くらい)関空に着く。

関空ポケモンセンターにはかわいくてでかいイーブイとピカ公がおり、もさもさしていた。

 

関空で飛行機を待つ。

この時点では「おれ、旅行に際して風邪治った!」とか思っていたのだが、表面上落ち着いていて高揚感で疲れを感じていないだけであることは数時間後にわかる。

 

搭乗。

エールフランスでいったのだが機材がハイ・テックになっていた。

新婚旅行で行った時は(ピω゚コ)みたいなタッチパネルだったのだが、時代の流れを取り入れた最新の(ちょっと古い)タッチパネルであった。

 

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%83%E3%82%BA%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%B3

ちなみにこれは最新の(ピω゚コ)情報です。

 

よーし、映画見るぞーーーとなる。

最初に何を見るか――これはなんでもいいように見えてその実非常に重要な命題だ。

リストには魅力的なタイトルが並ぶ。

デッドプール1,2、ヴェノム、ゼロシコ、カメラを止めるな!ショーシャンクの空に、名作、話題作が並ぶ。

 

その中から僕は一つのタイトルを選んだ。

 

 

――『スシポリス』。

これだ!!

 

http://sushi-police.com/sp.html

 

あらすじをコピペしておこう。

 

2020年東京五輪開催を目前に、全世界的にいまだかつてない空前の寿司ブームが到来。そこには信じがたい寿司が溢れていた・・・!
見かねた日本政府は各国に呼びかけ、自国の食文化を守り、他国との正しい食文化の交流促進を目的としたWFCO(World Food-culture Conservation Organization, 世界食文化保存機関)が発足。
WFCOの中でも容赦ない強制捜査で悪名高い第9課、通称・スシポリスは、アメリカ、ロシア、フランス、ドイツ、中国・・・各国に蔓延する“間違った寿司”の一掃に乗り出した。だが、有無を言わせない傍若無人な取り締まりは、いつしか各国の寿司レストランから猛反発を招き始める・・・。
これは「正しい食文化を守ろうとする者」と「自由な食の楽しみ方を奪われまいとする者」とのあくなき戦いの物語である。

公式の解説では次のようにある。

 

“SUSHI POLICE”は、日本政府がかつて海外メディアからバッシングされた「スシポリス事件!?」に着想を得た3DCGアニメシリーズです。

※スシポリス事件!?とは……2006年、海外での間違った日本食の蔓延を危惧した⽇本政府が正しい⽇本食店を認証する制度「海外⽇本⾷レストラン認証制度」の 創設を発表したところ、「スシポリスがやって来る!」と揶揄して海外メディアが⼀⻫にバッシングを展開、日本政府は実施を見送った。

 

まず三人の登場人物が出てくる。

「寿司の声」を聞くことが出来る特殊能力を持ち、スモウカラテを使いこなす恰幅のいい中年男性、ホンダ。ひょろひょろの中間管理職メガネ、スズキ。オートメーション・スシ・アンドロイド、カワサキ

誰もバイクに乗ってたりはしない。

 

とにかく名言が多いアニメだった。

 

  • ごらんなさい、あれがすし座よ。
  • 気になって寿司の声に集中できない。
  • 築地へ帰りましょう?(閉場してる)
  • 相手は寿司です!わさびは通じません
  • 私は寿司を自由にしてあげたいだけ!!!!!

 

登場人物がほぼメガネの中年なので見栄えが悪いのだが、風呂敷のたたみ方が急加速でよかった。

新生スシポリスには女の子もいるし……。

 

デッドプール2見る。

可哀想なことにじろーの推しは序盤で死んでいた。

 

ゼロシコを見る前にお昼ごはんが来た。

エールフランスを選んだ非常に大きな要因がここにある。

なんと、アペリティフとして出てくるシャンパーニュは飲み放題なのだ!!!!!!!

 

しかし忘れてはならない。

新婚旅行の折には機内でワインを十三本飲んで前後不覚になり、トイレの前で昏倒してCAに助け起こされたことを!

 

かぜはくはIQ八億とかあるから同じ轍は踏まん!!!!

こちとら口が肥えてんだ。今更Pay d'Ocなんかがぶ飲み出来るかよ!!!シャンパーニュおかわり!!!!!!

 

よし、ゼロシコ見るか……というところでかぜはくの体に異変が発生する。

如何にこの僕が最強であるとはいっても、何分疲労困憊の所に突然の飲酒、加えて乱気流にエコノミークラスの狭さ……様々な要因が重なって、すでに嵌っていた!泥中…!首まで…!まさに人喰いる゙ま゙ぁ!!

 

ぼくは飛行機向いてないのかもしれない……と意気消沈しながらもゼロシコを見るもイマイチ感情移入出来ず、あむろさんがRX-7とかいうキモオタ御用達の車で曲芸運転するところでクスッと来ながらも吐き気と眠気と倦怠で呻いたりしていた。

少しく睡眠をとっても体調は改善せず、まもなくフランスという所まで来ても朝飯の機内食を食う元気もない。隣の席のおばちゃんにおもっくそ心配されたが、気合い入れてはばかりに行き高度2万メートル脱糞をキメたら幾分か調子がよくなった。

 

その後もおばちゃんに心配されてあめちゃん貰ったりしたので色々話をした。接客モードで。

今デモやばいわよねーみたいな。

 

そうこうしているうちに飛行機はフランス上空。

シャルル・ド・ゴール空港に到着したのであった。

おばちゃんとほななーグッドラックみたいになりながら別れたのだが、スーツケース拾うとこで再開してちょっと恥ずかしかった。

 

ところでフランスですが、暑かった!!!!!

 

旅行に行くまでずっとじろーと僕はフランスの気温に不安を覚えていて、ヒートテックのぱちもんを買い込んだり靴下を買い込んだりカイロを買ったりした。

 

ぜんぶいらねえ!!!!!

まさかの気温十八度!!!(二月の真冬の話です)夏じゃねえか!!!!!!!!



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コートとかいうのはいらなくなった!!!

無論マントもいらなくなったのであった。

 

そっから鞄拾ってバスでパリまでいくことに!!

この時のためにかぜはくはデュオリンゴとかいうアプリでフランス語と英語を勉強しておいたのさ!!!!

 

パリへ向かうバスの中もクソ暑く、ぐったりしていたかぜはくだよ。

 

オペラ座あたりでバスを降りるとはいじゃああとはもう自由にしてねーみたいな感じなのでやたらくそ重いスーツケースを転がしてパリをてくてく歩く。

数駅先のカデ駅付近に我々のとったホテルがあるからそこまでいくのだ。

 

パリ、石畳なのでスーツケースとの相性がいまいちよくない。おもむろに人糞とかも落ちてるし当たりどころが悪かったら死ぬ。

 

数歩歩くとカフェやビストロ、飯所に突き当たるのがパリ。

中華とか和食も結構ある。

 

「Come」

って書いてあったからおっ英語だ!なんの店だろうとおもったら米の店だった。

コメ!ハラキリ!ニンジャ!

 

おすしもいっぱいある。

 

とにかく飯どころの豊富さたるや、フランス人が如何に飯に命かけてるかというのがよく分かる。

 

ずんどこ歩いていくとカデ駅の近く。なだらかだけど長い坂を登っていく。

 

うまそうなアイリッシュ飯屋やケバブ屋などもあったが結局寄らなかったな……。

 

そしてホテルに到着!

扉は常に施錠されており、ドアの横にあるスイッチを押して開けてもらう。

 

「予約したものだが?」

俺様がスキルレベルEくらいのフランス語で言うといい感じに扉が開く。

 

現れたるはシュッとした若者の兄ちゃん。

兄ちゃんは流暢でありつつも、リスニングスキルが死んでるかぜはくにも判るようなイージーイングリッシュでホテルのことを教えてくれる。

 

なんとフロント前のラウンジのおやつは食べ放題!!

飲み物も飲み放題!!!

やりたい放題!!

しかも系列ホテルのすべてのラウンジで飲み食いし放題!!!

すごいぜ!!

 


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やっと重たい荷物が置けるぜ!!

この荷物何が重たいって日本から持ってきたミネラルウォーターが山ほど入っているからなのだ!!!!

まあ水は沢山必要だからね。

かぜはくは硬水でもどってことないんだけど。

 


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パリの夕暮れ。

 

疲れは溜まってすぐにでもへたりこみたかったのだが、寝るには早い(時差があるから実際には不明)ということで暮れなずむパリを散歩しにいく。

 

ギャラリー・ラファイエットとかいうデパートで(結局旅行中グルメ館以外に立ち入らなかった)晩飯のパニーニを買ったり、カトラリーみたりワインみたりした!

 

ワインコーナーはめちゃくちゃよく、Cave(ワイン保管庫的な)の名の通り保管に適した温度、湿度、証明で流石は本場という感じ。

うろちょろしてたら店員に話しかけられ、

Je voudrais……って言いかけたら店員に

「あっ!いらっしゃいませ!」

って普通に日本語で応対された。

流石はデパートだ……。

 

あんま時間もなかったのでまた来ることにしてギャラリー・ラファイエットをあとにする。

 

スーパーでサラダ買ってホテルでパニーニと一緒にむしゃぶりついてこの日はターンエンド!!!!!!

 

あんまり疲れてたからこの日はワインなし!

死ぬからね。

 

次回、博物館!