かぜはく電脳曼荼羅

玄秘学、食文化、ゲーム、生と死に非常な関心があります。

あのあれ14回 オーストラリア 南アフリカ アメリカ合衆国の地域特産種のワイン。アルゼンチンとチリの上質赤白。

・オーストラリアのセミヨン。
西オーストラリアにみられるソーヴィニヨン・ブランとのブレンド


ニュー・サウス・ウェールズのリヴェリナに見られる甘口貴腐。


バロッサのセミヨン

★ハンターヴァレーのセミヨン(超重要) ハンターセミヨン!!★

★酸素との接触を最小限
不活性容器を用いて醸造し、出来たらすぐに瓶詰め。
辛口で低アルコール。高い酸味。オークなし。
こう聞くと別段面白みないように聞こえるけど、瓶熟で化ける!!!
オリジナリティのある産地。

飲んでみたけど僕はまあ普通……って印象だった。ぶっちゃけあんまいいと思えんかったのだが、結構高いんだよな。

 

ハンター・ヴァレー
南緯32-33
熱帯地域に近い。オーストラリアで最も熱く多湿なエリア。
夏は気温が高くなり、日差しも強い。雨も多く、雲がよくできる。特殊な産地。
日本っぽい。台風も来るし。

製法は早めに収穫し、スキンコンタクトしない。
フェノリック成分の抽出を避け、MFCは行わずバターとかの味はつけない。
すぐに瓶詰め。

 

スタイル
若いとニュートラル。瓶熟成後ははちみつ、トースト、バター。

 

南アフリカピノタージュ
ピノ・ノワール×サンソーの交配品種。
南アの気候
全般は温暖な地中海性気候。
冷却効果……ベンゲラ海流、海からの風(ケープドクター)、場所によっては標高。

レッドベリーのアロマ、繊細な風味を持つが、冷涼産地でしか高品質にならないピノと南仏出身で暑さ、病気に強いサンソーそれぞれの良さを併せ持つ。

 

スタイル 
・赤いベリー風味の軽くてフルーティな早飲み用
より涼しい場所で早めの収穫。発酵後マセレーションなし。

・フルボディでコクがあり、香辛料のアロマをもつベリー風味のスタイル
古木で発酵後マセレーション3−5日(ボルドーより短い。それ以上マセレーションすると色と味がめっちゃ濃くなる)。フレンチオーク樽使用。

・チョコレートやコーヒーの香りを醸すスタイル(カフェ・ピノ・タージュ)。
古いスタイル。高い発酵温度で過熟ぎみのブドウを使用。

・ケープ・ブレンド
国際品種をブレンドする。最近流行っとる。

 

ステレンボッシュ、パール、スワートランドがプレミアム産地

大量生産はブレーデ・リヴァー・バレー

 

 

カリフォルニアのジンファンデル
一様でない熟し方
・未熟な果粒
・干し葡萄状の果粒

生産されるスタイル
・ロゼ(ホイワイトジンファンデル)
短いマセレーション、ステンレスタンクで低温発酵し、半甘口。アルコール低め、酸味低め、イチゴの風味。

・シンプル・フルーティ早飲み用
オークのオルタナティブ

・プレミアムスタイル
最も暑い地域ではなく中間の地域。


100年を超える小木がカリフォルニアにはある〜

大量生産
セントラル・ヴァレー
特にサンホアキンヴァレー6万Ha
サクラメントヴァレー

 

プレミアム
・ローダイ
セントラルだけどサクラメント・デルタの東にあり海からの涼しい風がはいる。

・ドライ・クリーク・ヴァレー


アルゼンチン
アーゲンティーナ!

気候と気候による影響
アンデス山脈
・ぶどう畑の標高 富士山7合目みたいな標高でワイン作っとる

位置 南緯24-38
気候 乾燥した大陸製気候。
標高1000ー2000とかでめっちゃ高いぜ。


天候被害
・少ない降雨。灌漑が欠かせない。アンデスの雪解け水を貯水しといて灌漑する。伝統的には沈水灌漑。
・過剰な熱と日照 バラル(パーゴラ)で対応する。棚仕立てにして上側葉っぱ、下にブドウにする。沈水灌漑とニコイチ ブドウの位置が高い! 
・雹 ネットを使ったり、色んなところに畑持ってリスク分散する。(あんま有効な手立てとはいえんな……)

 

なぜオーガニック栽培に向いてるのか
乾燥しているために病害リスク少ないから。

 

黒ブドウ品種
マルベック 

全体の20%。 濃い色で高いアルコール。フルボディでブラックベリー、ブラックプラムの香り。

なめらかで強いタンニンを持つ。


プレフィロキセラのままのマルベックで、今フランスで育てられてるマルベックよりも古いものだと言える。
フランス、カオールのマルベックと比べると粒小さくてより凝縮した風味。タンニンは柔らかい傾向がある。

 

多彩なスタイル
プレミアムと大量生産
プレミアム……新樽。複雑で繊細さ
大量生産……ステンレスなど。フルーティでジューシー。

 

標高
高い……エレガント M+の酸、M程度のアルコール。ハーブ、花のニュアンス。
低い……より濃厚。コクがあって黒系果実バリバリ。

 

ブレンド 違う区画のマルベックまぜたりもするけど、最近は単一畑のマルベックも増えてる。

 

ボナルダ
晩熟、多産な品種。
やや標高の低いエリアで大量に作る
濃い色、酸味とタンニンのレベルが高い。
マルベックやCSのブレンディングパートナーとなる。

 

カベルネ・ソーヴィニヨン

まあ使っとんすよ。

 

白ぶどう
トロンテス
ややアロマティック。

柑橘、桃、果樹の花のニュアンス。

M酸、Mボディ、早めに収穫してシンプルタイプのワインが多い。 

低温発酵して不活性容器を用いる!とことんフレッシュだぜ?


シャルドネ

まあ使っとんすよ。


チリとニコイチの産地と捉える。
どっちも緯度低い。
アルゼンチンのブドウ産地はほとんどチリ。サンティアゴの目と鼻の先なんですよ。

 

アルゼンチン産地
サルタ・カファジャテ
もっとも赤道に近い産地。24-26Sくらい。
強い日照!凝縮度!もっとも標高高い産地と言われる。

 

サンファン
標高高いエリア。大量生産のピンク品種。
比較的古いスタイルのワインが多い。
近年標高高いところでシラーが評価を上げている。600-1500mとかの高さ。
ペデルナル・ヴァレー(シラー)ってとこ。

 

メンドーサ
全体の75%。主産地。
標高の差が大きい。
収穫の差は4週間ある。

北東部
標高低く平坦。温暖で大量生産。
メンドーサ川、チュニャン川の周囲に広がるこれは灌漑用池です。

 

中央
標高600-1100m。
3つの重要産地があります。
ルハン・デ・クージョ
古木を用い、標高900-1100m。

 

マイプ

標高600-900m。より温暖でフルボディ。

 

ウコヴァレー

標高850ー1500m
より冷涼で日照も強い。

 


標高450-850m
標高低いが緯度高い。つまり冷涼産地。
Mボディの赤やローヌ系品種が育つ。シュナン・ブランとか。

 

パタゴニア
リオネグロとネウケン
高い緯度 38-39S
ボケクソ乾燥してる産地。砂漠だよ。
パタゴニア平原に吹く強風により病気のリスク低い!
日照よわいので生育期間は比較的長い。

ピノ・ノワールシャルドネなど冷涼系品種が注目されてる!

僕はパタゴニアピノ・ノワールものすごく好きなんですよね。

ジェリック・ブルゴーニュになりえるし、しょぼいブルゴーニュピノノーワルならパタゴニアに太刀打ちできないものもあるぜ。

 


チリ!!!チリチリチリ!!!
気候の影響
・太平洋
・沿岸地方の山脈
アンデス山脈

南北900km
東西100kmのほっそ長い国。
温暖な地中海性気候で、エル・ニーニョやラ・ニーニャなどの影響がある。

太平洋のフンボルト海流で海側冷たい。

沿岸地方の山脈の効果で乾燥しており、温暖な渓谷もある。

 

アンデス山脈
標高と吹き下ろす冷たい風で冷却効果。

山脈間の窪地に海からの風が吹き、霧が吹き込む。


南北より海からの距離が重要なやつで、アメリカとおんなじスタイル。

海からの距離で産地区分がある。

コスタ
エントレ・コルディリェラス
アンデス

 

チリは接木してない!
ナンデ?フィロキセラ・フリーだから!!
でも線虫予防で接ぎ木してる人もいる。

 

チリは有機農法にむいてる!
ナンデ?乾燥していて、よく晴れてて病害リスクが少ないから。

 

品種
カルメネール
カベルネ・ソーヴィニヨン 
メルロ
シラー
ピノ・ノワール

 

シャルドネ

ソーヴィニヨン・ブラン

 

カルメネールの特徴
1994年までチリアンメルローと呼ばれて混同。いまやボルドーではなくチリの品種となった。

晩熟!
メルロより半月遅いくらいです。温かい場所が栽培に適している。

スタイル
つよいタンニンでフルボディ。アルコールも強い。
ブラックベリー、ピーマン、ユーカリの香り。

 

コキンボ
エルキヴァレーとリマリヴァレー
緯度低い。アタカマ砂漠の近くで乾燥!
旱魃がやばく、暑い!!日照も強い!! 
海の近くで海風の影響があり、朝の霧で冷涼効果がある。

ソーヴィニヨン・ブランとシラーがよく育つのがエルキ・ヴァレー。
シャルドネがよく育つのがリマリ・ヴァレー。

 

アコンカグア
カサブランカ・ヴァレー 

サンアントニオ・ヴァレー 

レイダ・ヴァレー
急斜面で囲まれた狭い渓谷。
海とアンデス山脈で冷却効果がある。
中央部は暑いが沿岸部は冷え込む。
シラーが有名!

コスタではピノ・ノワールシャルドネソーヴィニヨン・ブランが成功してる。


中央渓谷
カチャポアル・ヴァレー 

コルチャグア・ヴァレー 

マイポ・ヴァレー 

クリコ・ヴァレー 

マウレ・ヴァレー

温暖で平坦。最も重要な産地で、伝統産地でもある。
大量生産も可能で、乾燥する気候。
特にマイポ・ヴァレーが最重要。ラテン・アメリカのボルドーとか言われてるよね。


中心地
海の影響は殆どない。
上質な畑はアンデス側に偏ってる。

重要なのはカベルネ

他にメルロ、シラー、カルメネール。

 

クリコ、マウレ
大量生産産地だが、マウレは近年無灌漑、古木で注目集めてる。
ブッシュバインでやってるぜ!

 

イタタ・ヴァレー & ビオビオ・ヴァレー
近年開発が進み、新たなポテンシャルを持っている。
元来はパイスとマスカットの産地。
パイスの古木から作る自然派とか冷涼品種の成功など。

おもろい産地になってる。

僕は結構パイスとおもろいと思ってるぜ。

泡も結構あるけど、うまいスティルのパイスはグッドなガメイとかピノ的な良さがある。