かぜはく電脳曼荼羅

玄秘学、食文化、ゲーム、生と死に非常な関心があります。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

虚無からの解脱

古来、様々な宗教が、神々の坐しし清浄なる楽園の存在を説いてきた。 そこには精神的潤いであるとか、快楽に満ちているだとか好き勝手に祭祀者どもは言うのだが、月に叢雲、花に風。天人にも五衰あり。不苦不楽の世界とは、まさしく虚無に他ならない。 自ら…

うまる(・はいやーむ)ちゃん

僕がよく言う、「人は一人で生きていけるのだが、一人で生きていくことは出来ない」というのは、言い返せば「一人で生きていけるほどの力をもった人間を、一人で生きさせるようなことは社会が許さない」という意味なのだが、まことにこの人間の愚かしさにつ…

ヒューッ!

僕の本質は変容だ。常に自分自身のあり方を見つめ、より良い自分になるよう考えを巡らせて、答えを見つける。そして行動に移す。大学までは「自分が惚れる自分」を常に目指してやって来たことを思い出した。かっこいいと思える自分を探して、そういった人間…

夜叉ヶ池/天守物語

よみました。 戯曲読みやすいね。幽玄な情景描写は鏡花の持ち味の一つだと思うけど、これはこれでよい。 構造的な話をすれば、二作とも俗世の人間と、聖なる妖怪変化の対比がテーマになっているのだが、鏡花自身の人間の味方に関わるようで興味深い。 聖なる…