かぜはく電脳曼荼羅

玄秘学、食文化、ゲーム、生と死に非常な関心があります。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

化銀杏

そうは言うが鏡花は人情ものも書く。 結婚生活にがうまく行ってない奥さんが親しい少年に夫の嫌なとこを愚痴りまくる話。 まず辞書引いたところ。 「芳さんかえ。」「奥様、ただいま。」 と下駄を脱ぐ。「大層、おめかしだね。」「ふむ。」 と笑い捨てて少年…

活人形

僕が常に崇敬の念を持って愛読している作家として、泉鏡花がいる。 学生時代の恩師などは僕の文章について、「好きな作家三島でしょ?」などと言っていたが、それは鏡花の文体が人に見せるのに向いてないから装飾体の多様だけに留めた結果三島っぽくなってい…

生の苦痛

生きる事と苦しむことは表裏が一体のものであって、分離けることの出来ないものである。 人生の一つの苦しみが取り除かれた時、また新たな苦しみを見つけてしまうのが人間という生き物なのだ。 あたら苦しみのない時にこそ、いつ苦しみに襲われるか判らない…