かぜはく電脳曼荼羅

玄秘学、食文化、ゲーム、生と死に非常な関心があります。

かぜはくのテイスティングノート―今回はちゃんと写真撮ったから許せ篇―

2014 サンヴァレンティンガルナッチャ/トーレス


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なんか知らんがトーレスばっか飲んでるやつがいたという。

 

トーレスの嫁が私のためにワイン作らんかい!!!と言ったために作られたワインらしい。

 うしのフィギュアではなく天使のフィギュアがついている。

そしてそのフィギュアは猫が蹴っ飛ばしてどっかにやった。

 

 

すげえ甘いにおい!
ガルナッチャの甘さを予感させる!!


しかしフレッシュな果実味の香りもあり、甘いだけではないね。


色は深い赤。色だけ見るとどんだけ重たいのこのワイン?って思うのだが、飲んでみるとチャーミング。これ。


口当たりが非常に優しい。甘さもそうだが果実味が豊かで飲みやすいワインだ。


口にしばらく含むとその豊かな果実味をより感じられる。しかし奥行はそれほど感じられない。冷えててもうまいワイン。すぐ飲んですぐ美味しい!の定形だね。

 

アルコールも価格帯にありがちな感じのきつさはなく、一貫している果実味のフルーティかつフレッシュさ。二日目でも酸っぱくなりすぎず美味しい。

 

そういうとじろーは「じゃあちょっとおいとこっか」と言い、すぐさま「ちょっとだけ、一杯分くらい」と付け加えた。
見るからに意気消沈する僕を見たからだ。

 

 

あとじろーは「コーヒーと合う……」って言ってた。
まあね?コーヒーの余韻がワインに複雑性を与えてね?高級ワインのようなね?しかしワインとコーヒーを交互に飲むような状況はかぜはく家の晩餐の他にどのような場が想定されているのだろうか?

 

あとミニピザがおいしかった。

かぜはくのテイスティングノート―うまにの宴篇―

2014 ヨーリオ/ウマニ・ロンキ

さてここで超美麗なインスタばえしまくるインスタ繁茂な写真でも貼るかー!!と思ったところで写真を撮り忘れていることに気がついたよ。

なので


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 肉の写真でも貼っておく。

 

ワイン漫画で一躍名を上げた、例のワインです。コストコで買いました。肉もです。

 

香りからすばらしい果実味の凝縮感が伝わる。アルコールの香りも感じる。粘度もそこそこ。

 

甘味よりかはフレッシュかつタンニンのある果実味。モンテプルチアーノダブルッツォの凝縮感の中にシャープな酸もあり、よい。

 

タンニンがなかなかパワフルでよいね。舌触りになかなか主張があるんだ。果実味と重さを併せ持つワインだ。

 

時間が経つと更に果実味に奥行が出てくる。色んな味を感じられる。


タンニンの中にアルコールと、ハーブめいた香りがある。酸味の中にも甘みが僅かに感じられ、凝縮感を高めていく。フムー。香りを嗅ぐと溢れ出すような果実味、アー、ウー。

 

 

 

ヤミー。

 

 

 

 

だめ、味わうまえに飲んじゃう僕を叱って!叱ってもよい。叱ることを許す。だがそのあと、貴様の命の保証はない。

 

 

かぜはくのテイスティングノート―南仏大怪獣ジゴンダス篇―

前の記事を見て、じろーが「うしさんっていつ飲んだんやっけ?前世紀?」とかいうていた。

それは僕にも判らないし、はるか昔だったような気もする。

昔々だったような気もする。

あるところにおじいさんが住んでいたような気もする。

野山にまじりて竹を取りつつ、よろづの事に使ひけり。

 


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2014/ジゴンダス/ドメーヌ・デ・ボスケ

 

飲みたかったんだよジゴンダス。南仏だとシャトー・ヌフ・パプに次いで飲みたかった。
ジゴンダスNo.1のワイナリーなんだが、このヴィンテージだと正直もっと寝かせるべきなんだが、我慢が出来ず飲む。


色合いは見事。素晴らしく深いガーネットなんだがエッジもあり、十分なアルコールとグリセリンを感じさせる。

 

香りはアルコールが立って感じられる。ベリー系のニュアンスもあるがかなり硬い。
やはり早かったか……という感じ。がーんだな。


ので二回デキャンタする。

 

しかし豊かな果実味を予感させる香り。

口に含む。よ、よく判らん。どうすればいいのだこれは。果実味は予想通り豊かだし、スパイスや様々な味の変化が感じられる。しかし如何せん若い!更なる可能性を感じさせる味だ。


しばらく口の中に含んで色々判ってくる。タンニンとスパイスの風味が徐々に変化していき、ベリー系のアロマや不思議な、(好きなタイプの、グルナッシュ由来であろういわゆるちょっと土臭さと薬物系の)甘味も押し寄せてくる。

 

もしかしてワインというのは、ウイスキー以上に時間かけるほうがいいのでは?という考えが頭を過ぎって、これは悟りなのでは?と思ったがよく考えるとそりゃそうだよなと思った。


蒸留酒に比べて一口でそこそこの量飲むけど、その一口に時間をかけるほうがおいしい。味わうというのはそういうことか!
このワインを通してそういうことを学んだ気がするね。

 

これは一本では足りないのでまたほしい。

 

確認してみたら、アルコールの超立ってるよいワインは、開けて三時間くらいしてからがよいらしい。もっと体力のあるワインなら、二日目がもっと美味しかったりもするらしい。

 

今度からいいワインは二日目に残しておくようにしよう。

 

 

ところでうしさん飲んだのは一ヶ月以上前だった。ギリギリアンノドミニだった。

かぜはくのテイスティングノート―バッファローゲームしようぜ篇―


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 ほらみろー!!画像が横になっただろうが!!見たか!ざまあみろ!あほ!あほ!いくえ!すんこ!

画像を縦から横にすることは言わば人知を超えた御業!数ヶ月を経てなし得る偉業!篠山川の辺に記念碑が建てられてもおかしくはない。いや妥当!!!建てられるべきだ!!

 

 

2015サングレデトロ/トーレス

安い方のうしさん。かわいいうしさんのフィギュアがついているね。

 

ファーストノットはやはり甘さを予感させる果実味系。色はやや深いガーネット。


安うまワインの決定版とも言えるよね。
口に含むとタンニンと酸を感じるが、一貫して果実味が感じられる。ちょっと酸味のきつさとアルコールの若さを感じるかな。


香りが一番いい。君はガルナッチャだね?という感じ。

その部分は高いうしさんと共通しているのだが、やはり高い方のうしさんのが断然うまい。複雑性がな、違うんや。


冷えててもうまいし、しばらく空気に馴染ませてもうまい。
でもこの果実味と酸味のバランスで、1000円代はやっぱいいよなー。

 

しばらくスワリングした時の美味さは1000円代の中でもなかなかのもの。胡椒効かせたハムに合う。でもキュウリとは合わない。そして無論肉。甘く煮た肉でいける。

 

そういえば生まれて初めて飲んだワインもこのサングレデトロだったし、大学時代によく連れてって貰った祇園の店にも置いてあったなあ。

有名なのもあるが、何だかんだ僕とは縁のあるワインだ。

 

かぜはくのテイスティングノート―唐揚げの友篇―

2014/リースリング/トリンバック

 


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まあ落ち着けって。そろそろ写真が縦向きになるからさ。

机の上が散らかってんのも許せって。今は綺麗になってるからさ。

 

今日はトリンバック。トリンバックといえばリースリングリースリングといえばトリンバック。フランス三ツ星レストランなんかにも置いてあるぞトリンバック。必ず戻ってくるぞアイルビーバック。


酸味を感じせるシャッキリ辛口の香り。
口に含んで見ると明らかな酸だが、嫌味で若々しくトゲトゲしい酸ではなく、清涼感をもたらしてくれる。


そういや僕白ワインの飲み方わかんねえわ……。


リースリングらしい酸味のあとにくる華やかな後味は、流石トリンバックというべきか。


魚に合わせるほうがいいだろうなー。タイとかタラ。イカもすごくよさそうだとはじろーちゃんの談。


白マジで全然わかんなく、じろーちゃんのが的確なコメントをしておりくやしい。
白を飲んだ方がいいのは判ってるんだけど、いやあ、赤を飲んじゃうよね。

 

 

あっぬるくてもうまい。
僕すっぱいの好きだからよい。酸味は増すけどまろやかさも同時に増す良い感じがある。アルコールの尖りが感じられないからかな?
唐揚げに、あうーーー

チキンカツにも、トンカツにもよい!揚げ物にはこいつだ!!!

 

 

なんでこれを飲んだの?というと、生産者に会う機会があったからなんだよね。

その点はすごく面白かったのだが、細かい話は置いといてこれだけは言っておこう。

 

2014は生産者も認める良年。一番安いランクでも五年は持つぞ。

全国のからあげクンたちは買い占めよう!

かぜはくのテイスティングノート―隠れ家イタリアン篇―

その昔くくさまが「行きつけの隠れ家的イタリアンがあって……サイゼリヤって言うんだけど」って言うてたので、僕の中ではそういうことになっている。

USJにカチコミを掛け、年パスを手に入れるなどしたのだが、平日だというのにアホほど混んでおり、やばいということになった。

ところでターミネーターすげえ面白くない?結構古いやつなのに金も力も入っている。流石だなあという感じがあった。

 

で、めし何食う?ということになって、結果的にサイゼ豪遊の日ということになった。

 

よーし、サイゼのワインのむぞー。

いつかこれを味わって飲むべきだと思っていたんだ。何しろとてもカジュアルにワインの飲める場であり、多くの人のワインの基準になるのではないだろうかと考えたからだ。

 

グラスとデキャンタがキンキンに冷えた状態で登場。超冷えており、USJ帰りの雪女が飛び跳ねて喜ぶレベル。

ワイン会のセオリーなど関係ない!俺は喜んでる雪女が見たいんだ!という伝奇ホラーラブストーリーの予感がする。

するか?

 

 


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この記事も写真が横向きなんだ。許せ。

 

香りは酸味と若いアルコールを予感させる。まあ予想通りといったところ。


飲み口は軽くフレッシュ。モンテプルチアーノらしいが果実味よりも酸。つまりわかいワイン。

 

下の上で転がすとタンニンは感じられる。これは想像を上回った点。アルコール度数も高くなく、飲みやすさ特化。

 

エビフライでも合わなくない。なぜか?酸が強いから。飯に合わせやすいのはすごいなあ。

 

温度が上がるとアルコールに雑味が出てくる気がするね。下の上に置いとくとどんどんアレになってきて焼き芋みたいな感じになる。

味わうタイプのワインではないが、軽い系のワイン好きな人はデイリーとして楽しむには普通においしいと思うなあ。

 

わざわざ買って家で飲むか?というとあれだけど、レストランで出すワインとしては完成している。
冷えてる内に飲めばね。

 

あと何の関係もないけどフライドポテトにチーズかけるとうまい。死ぬほどうまい。

出戻り組の主人公が故郷の雪山で出会った雪女に人間の英智と文化の多様性と複雑さ、またその素晴らしさを教えるという名目でUSJに連れ出し、サイゼでキンキンに冷えたワイン飲ませていい感じになったところ、「こうするとうまあじなんだよwww」ってハンバーグ付け合せのポテトにチーズ振りかけて食わせると雪女がH2O女になってサイゼの中心で愛を叫ぶゲーム、レイルソフトとかニトロプラスとかに作って欲しい。

 

かぜはくのテイスティングノート―ヒポポタマス篇―

2014 クアトロバブルプレミアムレゼルバ/クロ・モンブラン

 



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いくえが写真を横にしろと言うのだが、時間というのは不可逆性を持っているんだ。すまないね。

 

カバです。つまりお安く楽しめる瓶内二次発酵の代名詞!いつも「(製造法は)シャンパンなのに(生産地は)シャンパンじゃない!でもーーー?お値段は三分の一!!」っていう。


開栓と同時に香りが立つ!


コクはある……でもこの間のネッビオーロのやつ程ではない。コクありスパークリング!としてオススメできる。


コクありだけどスッキリ感は高いので、じろーちゃんに言わせればアサヒ的に最初の一杯として超いい。僕もそう思う。
前のネッビオーロがコクあり過ぎたからあれなんだけどね……。

 

マカブーがそうなのかもしれんが、香りとしてはモスカートにも似た甘さを感じさせる。でも飲んでみればスッキリコクあり!ってのが面白いね。


ペースが早すぎてよく分かんなかった。だめだこれは……