かぜはく電脳曼荼羅

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あのあれまとめ5  ブルゴーニュ地方 ロワール川流域 ボルドーの白

範囲広くない???

 

前回の大事ポイントの復習!!

冷涼な大陸性気候の生育条件
生育期間平均気温16.5以下。

温かい月と寒い月の差は最大になる。

乾燥した気候になる。

 

まずブルゴーニュ地方から。

ワイン界ではブルゴーニュは迷宮であるとされており、迂闊に深入りすると深遠に覗き込まれて気が狂って破産して死ぬ。なので斜めの角度で弾きながら学習する。


気候は温和から冷涼。
気候に関連した天候被害がある。
①春の霜害 特にシャブリ。霜付いちゃって芽吹かなくなって植物として死ぬ。
②雨 収穫期の雨が問題。灰色かび病の蔓延。
③雹 🐆 夏に急に降る。ぶどうの樹がボコボコになって大ダメージ。生産量落ちる。品質もケアしないと落ちる。

 

土壌 多様性がある。
マシフセントラル(フランス中部から南部にかけて分布する山地&高原)の東端にあり、斜面上にブルゴーニュがある。
地形の特徴は、斜面上の入り組んだ部分にあるのが良い畑。例に漏れず斜面の中腹がよい。上の方は寒い。下の方は品質下がる。水はけGood.という話だった。

 

品種についてー

シャルドネ
超主要品種。
気候によるスタイルの違い。
汎用性のある品種。冷涼なところから温暖なところまで育つ。

冷涼だと、柑橘、緑色果実のアロマ、ミディアムボディ、高い酸味。

温和だと、柑橘、有核果実のアロマ、フルボディ。比較的高い酸味。

なぜ高品質シャルドネは瓶内熟成する力があるのか?→バランスの取れた複雑で強い風味を有するため。
一定以上の酸味を持つ。
アルコール度数もある。

酸味とアルコールは熟成の大条件。

 

あれっアリゴテとかの話しないの?結構好きなのに〜〜

 

 

ワイン取引の構造

①ワイン醸造協同組合
シャブリやマコンなどで重要な役割を持つ。
年により差が激しい産地ではとても有効。また、零細農家が多いところでは有効。

②ネゴシアン
比較的大規模。ブドウかワインを買いつけて、それを完成品にして自分たちのラベルで販売。

③ドメーヌ
自ら畑を所有。ワインを作って自分たちのラベルで販売。やっぱドメーヌっしょ!


白ワインのオプション。
果皮との接触(アロマを生み出す)をシャルドネはあまり行わない。
シャルドネは全房圧搾がよい。フリーランジュースも重宝される。

アルコール発酵を行う容器は、低価格帯はステンレスタンクやコンクリタンクなどの不活性容器。

上級なものはオーク樽が多くなる。
発酵温度はリースリングなどに比べるとやや高め。16~18℃
マロラクティック発酵シャルドネは多くの場合行う。バターの風味などが得られる。
澱との折衝もしっかり行う。

プレミアム価格は新樽率高い。

中価格帯は2〜3割。 ムルソーとか。

 

シャブリ地区のはなしー。
南東向き斜面にグラン・クリュ(特級畑)が集中。
・シャブリ
・プティ・シャブリ
【地形】北向き 平坦な畑→高い酸 フレッシュ緑色系
醸造】不活性容器 →シャープ

・一級
【地形】南向き斜面→凝縮度UP 熟した柑橘。高い酸味。
醸造】樽使う。テクスチャ、複雑な風味。


ボーヌ地域の話
★オート・コート・ド・ボーヌ
オートは「上」の意味。
斜面上部。産地西側。→冷涼で成熟度低く、酸度高い。

村名は覚えなくてOK
ムルソー、ピュリニー、シャサーニュくらいは抑えとく。

★コート・シャロネーズ
バリュー・フォー・マニー!要はコスパ

コートドールより南だが標高高い。→成熟遅い
方角東向き→軽いスタイル

最近「あのあれ」でよく出ると噂。まあ注目産地だしね。

癒着してるとも……。

 

・リュリー
シャルドネ中心の産地 クレマンの産地でもある。
モンタニー
白のみの村。1級畑が3分の2。

★マコネ
低価格でシンプルが多い。
・マコン 赤も。
・マコン・ヴィラージュ

★プイィ・フュイッセ
お値打ちかつ高品質白。
【地形】ボーヌより緯度低い。南東向きの斜面。→南国系、有核果実のアロマ
醸造】樽熟、澱接触。→複雑で感触ある。2020年に22区画が1級に格付けされた!トレンディな産地だぜ。

 

 

ロワール 急に話変わるやん

ロワールは東西にめちゃ長いけど基本冷涼産地。
アンジュー、ソーミュールまでは海の影響がある。海洋性気候から半海洋性。うおー面白い。

・ナント地方

・ムロン・ブラン種 
辛口白ワイン すっきり酸。★シュール・リーもある★
シュール・リーが義務になってる産地も。

 

冷涼な海洋性……何が問題?
①雨→湿気でカビる!
②春の霜害→植物として死ぬ!

 

期待される白ワインのスタイルは
・酸味高い アルコール低い Low to M ボディ軽め

 

③つのアペラシオン
ミュスカデ→高い酸 ライト 緑色ハーブ
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ→収量に違いがある。ボディ感UP
ミュスカデ・シュール・リー 澱と接触(スキン・コンタクト) 濃厚!

 

アンジュー ソミュール地方
シュナン・ブラン種
辛口甘口白

シュナン・ブランは多様性ある。辛口甘口泡作れる。
・成熟度高くなっても高い酸味を維持する。
・ノンアロマティック。スパークリングに向く。
・貴腐菌の影響を受ける。
年による差、収穫時期による差がある。
→粒ごとの成熟度違う。
→何回かに分けた収穫。

 

・アンジュー・ソミュール
範囲広い
収量制限ゆるい。低価格帯。ソミュールでは泡の生産多い。

 

・サヴニエール
風通しの良い南向き斜面 川に面している
→完熟した貴腐菌の付いてないシュナン・ブランから辛口を生産。

 

・コトー・デュ・レイヨン
レイヨン川の影響で貴腐がつく。
→カール・ド・ショーム、ボンヌゾーという偉大な貴腐ワインの産地。

 

・トゥーレーヌ
シュナン・ブランとSB
辛口白、甘口白。

トゥーレーヌはアンジューとかソミュールみたいなとこ(もうちょい言い方あるだろ)。

要は価格帯が安くて生産量多くて品質はまあまあってこと。

 

・ヴーヴレ
冷涼 粘土質 冷たいテロワール シュナン・ブランの産地。
→やや軽め
→多様なスタイル
【一般的傾向】ライトからミディアム 新鮮な果実 花の風味。

 

・サントル(中央)地域

ソーヴィニヨン・ブラン
他のロワールとの違い
大陸性気候 海の影響なし!!

・生育期間が長い→日照、熱少ない
・シャープで抑制された風味のあるSBになる。
→SBに向いてる産地!!

マロラクティック転換はほとんどしない産地。酸味ほしいから。

自然要因
共通水はけがよく石灰岩系土壌。
サンセールは斜度ある。ムヌトゥーの方が平坦。

 

人的要因
空圧式プレス。温度管理ステンレスタンク。あるいはオークの古い樽。
MLC(マロラクティック転換)避ける。
高い酸味、青リンゴ、濡れた石、燻製。

 

どこがトゥーレーヌと違う?
凝縮度が高く、シンプルでフルーティになる。

 

 

ボルドーの白ワイン(急に話変わるやん)。

気候に影響を与える自然要因。
○メキシコ湾流。
→温和、長い生育期間。

○大西洋から雨、湿気。
→海洋性気候。
→品質にヴィンテージ差

○ランドの森
→風から守られる。
あるんですよそういうのが。防風林。
ファインツリーってやつ。


使われる品種は概ね3つ。

SB
→柑橘、緑色果実。
高い酸味

 

セミヨン
ボディを与える。
貴腐の影響受けやすい。

 

ミュスカデル
ブレンドが主。
マスカット風味。花のアロマ。

シンプルでフルーティなスタイルもあるしオーク樽使用で高級スタイル。
不活性とオーク両方使われるのがポイント。

 

ボルドー地域の産地のはなしー。

ボルドー
広域。概ね比較的低価格帯のものも多い。
温度管理ステンレス。 グーズベリー、レモンなどの香りがある早飲みタイプ。

 

アントル・ドゥ・メール グラーヴ
中価格帯。 

温度管理ステンレス、数ヶ月の熟成。澱との接触。 

SBのフレッシュ果実の特徴。

 

ペサック・レオニャン
砂利質、ガロンヌ川の保護効果。
この産地は積極的にブレンドする。オーク樽、新樽も部分的に使用。
ボルドーで最も高品質な辛口白。
→SBのハーベイシャスな特徴とオーク樽とのバランス。


甘口もありまぁす!
セミヨン主体。
オーク新樽使う。パスリヤージュ(遅積み)して貴腐つかなかったときの対策

 

僕ちゃんボルドーの白ってあんま興味ないんだよね……。

ソーヴィニヨン・ブランならフランス国内ならロワールのほうが好(ハオ)にゃんねー。

もっというとニューワールドでもっと価格安くてかわりになる産地がたくさんあるし、ニュージーランドのSBも好(ハオ)にゃん。

一番気に入ってるのは……値段だ。

 

ブルゴーニュの白はとっても好(ハオ)にゃん!!!!!