かぜはく電脳曼荼羅

玄秘学、食文化、ゲーム、生と死に非常な関心があります。

あのあれ6回 ボルドー、ロワール、南西地方の赤

今回は赤の話。そんな話を、もっとしてくれ……。もっと!(銀次)

 

ロワール川流域の赤ワイン生産

よく使う品種。

カベルネ・フラン
ガメイ
ピノ・ノワール
ロゼ用としてグロロー

 

ところでボルドーでは単一で使われないカベルネ・フランがロワールでは単一で使われるの、なーんで?

カベルネ・フラン、なぜロワールに適している?

冬に強い品種→冷涼産地に適している。

 

スタイル
→赤ベリー スミレ、やや葉っぱのアロマ
→ライトからミディアム、中程度のタンニン。高い酸味が特徴。


ロゼの醸造オプション
・直接圧搾→大半これ
・短時間マセラシオン

 

ロワールACのロゼ
・ロゼ・ドゥ・ロワール(広範囲AOC

とかいってながらアンジュー・ソミュール地域がほとんど。

 

カベルネ・ダンジュー
CS,CFなど。より濃いロゼ。やや甘い。

 

・ロゼ・ダンジュー
グロロー主体。
→弱い風味 ピンクオレンジや赤系果実の印象。

ボディはミディアムプラス。アルコールもミディアム。 ミディアムドライの甘口。

限界産地なので赤ワイン向きに熟しきらなかった場合はロゼワインに出来ちゃうぜ

 

シノン & ブルグイユ
粘土石灰 南向き→重厚でタンニンの強いカベルネ・フラン
砂質→ 早のみ フルーティでライト

僕ちゃんはシノンとか結構好き。

 

ソミュール ソミュール・シャンピニィ
→よりライト
シャンピニーはスミレのアロマ。

熟成容器は大半コンクリート。古い樽。→フルーティさを保つ。
高品質ワインは新樽。


話は飛んでボルドー 

本日のメインディッシュ
前にもやったボルドーの気候特徴をおさらい。

 

気候に影響を与える自然要因
○メキシコ湾流
→温和、長い生育期間

○大西洋から雨、湿気
→海洋性気候
→品質にヴィンテージ差

○ランドの森
→防風林で風から守られる

主要な黒ブドウ品種
カベルネ・ソーヴィニヨン
★晩熟。→温かい土壌を好む。
★果皮が厚い→色素、風味、タンニンが豊富。
★花梗は渋みのある草の風味→除梗するのが一般的。
(でも最近全房もやってる。スパイシーさだしたり、アルコール上げるの下げたり)

 

メルロ種
★より早熟。→リスクヘッジカベルネばっか育てて駄目になったときとかメルロでいけるぜ。みたいな。

→冷たい土壌でも生育。秋に雨降ったときなんかはメルロをたくさん使う

ぶっちゃけ最近のトレンドはメルロだよ。

★2つのスタイル
①遅い収穫→黒系 リッチ
②早い収穫→赤系 ライト

 

カベルネ・フラン
ボディに欠け、タンニン少ない。完熟してないと青臭い。
完熟するとフレッシュさ、花、スパイスのアロマを与える。

 

その他の黒ブドウ品種
プティ・ヴェルド種
面積少ない
補助品種
★非常に晩熟。非常に暑い年のみ完熟。深い色、強いタンニン、エキゾチックなスパイスのアロマ。

温かい土壌と冷たい土壌

 

★土壌

左岸
小石 砂利 川下に行くほど粘土 メドック(川下)はメルロ向き。

 

右岸
サンテミリオン石灰岩、粘土
ポムロルは粘土

 

醸造オプション(非常に重要)
顆粒選別

除梗

破砕

発酵前マセラシオン

アルコール発酵(温度高い)

発酵後マセラシオン 白ワインにはない工程 もっと抽出しようぜってときはマセラシオンを延長する。

フリーランワインとプレスワイン

ブレンド

熟成

ブレンド(重要)


ボルドーでは超高価格のグラン・クリュのワインは100%新樽であることが多い
そしてカベルネ比率が高い。高い酸、高いタンニン。

 

高級 高価格のコミューン名称ワインはやや高めの温度、長めのマセレーションで作られる。
オーク樽比率高くなる。
メドックのコミューンだとカベルネ比率高くなる。
→カシス、スギ、タンニン 長期熟成可能。

 

中価格帯、低価格帯の一般的ワインでは、温度中くらいでマセレーション短め。
ステンレスやコンクリタンクで4~6ヶ月。オークチップのオプション。

(こんなボルドーなら同価格帯のニューワールドのほうがなんぼか美味しいよね……)
メドックボルドースペリュールでメルロ比率高め。
→シンプル早のみスタイル。抽出を長くしすぎるとタンニンが勝ちすぎてアロマが出なくなるので、マセレーション短め。

 

ボルドーは試験で出やすいぜ。

メドック地区のワイン。
サンテステフポイヤック、サン・ジュリアン、マルゴの順くりあは覚えといたらいいんちゃうという話。

 

・サン・テステフ 少し冷涼。粘土質土壌。ややメルロ高い。
ポイヤック 世界最高のカベルネの産地。カベルネ比率高い。
・マルゴー すこし温暖。収穫少し早い。メルロ多い。僕、マルゴーすき。
サンテステフポイヤック、サンジュリアンと比較するとヴィンテージ個性が相反する。マルゴーいいときは川下のやつらだめになることが多い。
・サンジュリアン ポイヤックとサン・テステフの間 ボディもあるしがっしりもする。

ブドウの木低い 樹齢高くても50cmから60cm 長梢更新剪定。
粘土、砂利 水はけがよい。この3つのポイント。植密度も高い。1hあたり1万本

 

グラーヴ地区の赤ワイン
砂利質土壌。ペサック・レオニャンが最高品質。 カベルネに適している。

・ペサック・レオニャン オー・メドックよりやや軽め 香り高い傾向
・グラーヴ より低価格 メルロ比率高い →より軽くよりシンプル

 

リブルヌ地区とコート・ドゥ・ボルドー地区の赤ワイン

・サン・テミリオン
メルロが主。カベルネ・フランも。
★3ゾーン
①北西部 砂利質 石灰質
②街の南東部 丘陵地 粘土石灰質 
最高級はこの2ゾーン

③裾野 砂湿度上 川に近いとこ
より低価格 軽めのボディ

畑ってめっちゃ広範囲で持ってないとだめなんだな〜。(しみじみ)

 

・ポムロール
粘土質土壌 メルロ主体 高価格〜超高価格 オーク新樽が主。
→芳醇なアロマとリッチなボディ。スパイシーでブラックベリーの風味。重厚なスタイル

ポムロルも好き。

 

・コート・ドゥ・ボルドー
最近プロモーションしてやってる。ブライ。カスティヨン。フラン。カディヤックなどのコート・ドゥ・ボルドーが仲良くやってるぜ。

でもテキストにのってることしか試験では出ないぜ。
いまここで書くことでもないけどプイィ・フュイッセとかボルドー、ドイツ、バローロバルバレスコ、リオハなんかよく出るぜ。


ドルドーニュ川とフランス南西部

①ベルジュラック、モンバジャック
ボルドーのすぐ内陸
海洋性気候の影響少ない
使う品種はボルドーと似ている。モンバジャックでは貴腐も。
廉価版ボルドーって感じ。なので日本ではあんま見かけないよね。

 

②カオール
マルベックの原産地
ロット川を包むような形。
3ゾーンある!

川沿いの肥沃なエリア 斜面、台地の上
→色タンニンが豊富。長期熟成。ブラックベリー、スギ、土のアロマ。

アルゼンチンのマルベックは肉厚でボディ。カオールでは赤系果実もあってフレッシュ。

 

③マディラン
タナ
→深い色調 強いタンニン
★長期間の瓶内熟成→強いタンニンを和らげる
★現代的手法→凝縮した黒系。滑らかなタンニン。マイクロオキシゼーション
タンニンの語源説も。

 

④ジュランソン
ピレネー山脈の麓。
風が強く、病害リスクが低い。
白(辛口、甘口)の産地
プティ・マンサンが中心的存在。遅摘み、パスリヤージュの甘口が有名。貴腐は使わない。

 

ボルドーのいいやつはものすごく美味しいんだけど、値段が気に入らねえんだよな。

基本的に性格がケチ臭……節制傾向なので美味しく楽しめるボルドーを自分で飲もうかなって気にはあんまなんない。

だって一晩でなくなるお酒にごせんえんとかはっせんえんとか払えますか?

出すときもあるけど、費用対効果の思想が脳髄に刻み込まれてるので年収いっせんまんとかになっても日常的にいいボルドーは飲まない気がする。

金賞ボルドー??????????

 

私はあの中からは選ばない。絶対に。