かぜはく電脳曼荼羅

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あのあれまとめ4 フランス・アルザス ドイツ オーストリア ハンガリー・トカイの白

具体的な産地の話に入っていくぜ!

 

アルザス ドイツ、オーストリア、トカイの白

 

まずはフランス、アルザス

気候……冷涼気候
長い成熟期

 

冷涼産地の大陸性気候における生育条件とは
生育期間の平均気温は16.5℃以下
最温月と寒い月の差は最大になる

乾燥している。

日照を増やして暖かくしたい気候。


斜面に築かれたぶどう畑の管理
機械作業困難or不可能
手積み収穫労働力と人件費やばい
土壌侵食もある。

長期に渡る収穫。9月から12月まで収穫したりする。

しかしそれがワインのスタイルに影響を与える!

 

コストにも影響
 労働力の調達 常勤ばっかになってコストUP
 天候リスク

 

この辺でできるブドウの特徴

・遅摘み
・貴腐
・凍ったブドウ……水分抜けて凝縮して甘いぜ

ハングタイムが長いからより熟したものを採れたり貴腐などはタイミングを見たりできる。

大陸性気候は涼しくてだらだらよく晴れる気候


主要品種
リースリング
なぜ冷涼気候に適しているのか?→寒さに強く、萌芽が遅い。=冷涼気候に適している。
なぜ多様なスタイルになるのか? なぜ甘口も作れるのか?→遅摘みで酸味を失わずに糖度をあげられる。
なぜ瓶内熟成に向くのか?→高い酸があるから!

 

・ゲヴェルツ・トラミネール
皮がピンク 若い時から黄金色のワインに。
スタイル ライチ、バラ、甘いスパイス。高いアルコール、フルボディ、酸味は低い傾向。

 

ピノ・グリ種
芳醇で高いアルコール、フルボディ
ゲヴェルツとの違いは? より酸味が高い!

同一品種だけど呼ばれ方が違うピノ・グリージョのスタイルは?→イタリア北東部などで栽培。柑橘、緑色、よりライトな印象。

 

グリューナー・フェルトリーナー オ〜ストリアメイン品種
品種の特徴とワインスタイル 

柑橘、遊郭果実の新鮮な風味 白胡椒もある。
高収量と低収量でスタイルが変わる。期待されるスタイルも違う。
高)新鮮だが凡庸 白胡椒は機構によるものなのでここでもある。
低)フルボディ、凝縮感ある!


アロマティックな白ワインのオプション
果皮との接触は重要!
発酵容器は何なのか。温度はどうか。アルコール発酵途中でやめてないか。

プライマリアロマを出すために嫌気的容器(あるいはそれに近いもの)が使われる傾向が多い。

マロラクティック発酵は起きないように回避する。→マロラクティック発酵すると酸味が減り、バターやナッツなどの香りがつき、口当たりが柔らかくなる。でも酸味が絶対に必要だし、バターとナッツの香りは果実のアロマをマスキングするし、フレッシュさが損なわれる。だからいらない!

 

ブレンドは単一が多い。

 

アルザスで重要な事項は地形!!!
・冷涼から温和な大陸性気候。
・ヴォージュ山脈の影響で非常に乾燥。ヴォージュ山脈が雲をせき止めるのでフランスで一番乾燥した産地の一つ。
・斜面が重要。傾斜部が日照量を最大化するので、一番いい畑になる。→傾斜の中腹が一番いい。上行くと寒いし風強い。下行くと日照弱くなる。土壌が肥沃になる。高収量な畑=まあ安いやつ 中腹は日照量最大化!
・多様性に飛んだ土壌→砂、粘土、火山性土壌のモザイクで複雑。


北の方は山が低く防御力低い。
南行くと良い畑。

 

あとその他の品種(貴品種以外)
ミュスカ→アロマティック系 オレンジの花 ばら、ブドウ ミュスカ・ブラン・アプティブラン ミュスカ・オットーネルの二種類ある
ピノ・ブラン 軽くてシンプル 爽やか クレマン・ダルザス(泡)に使われる。


AOCアルザスアルザス・グラン・クリュのみでわかりやすーい。

でも読みにくいからおぼえにくーい。

フランスにしては珍しく品種がエチケットに書いてある。


その他のラベル表示用語
ヴァンダンジュ・タルディヴ(遅摘み) 貴品種のみなのでピノ・ブランはVPない
セレクション・ド・グラン・ノーブル 貴腐のみ

 

つぎドイツー
ドイツはリースリング大国になっている。

さっき書いたので割愛。


シュペートブルグンダー 比較的軽め。 樽発酵されたいいやつも最近たくさん!
ファルツやバーデンが産地。ピノ・ノワールのことです。

 

ドルンフェルダー
交配品種(フェルフェンシュタイナー×ヘロルドレーベ) 

ブラックベリー サワーチェリー 高い酸 やや甘みを残したスタイル。
ラインヘッセンやファルツなどで。ちょっとナーエとかヴェルテンベルグなおでも。

 

ミュラー・トゥルガウ(リヴァーナー)
交配品種(リースリング×マドレーヌ・ロワイヤル) 

早熟、多産
リープフラウミルヒの原料。……世界的に売れた半甘口のドイツワイン
果実と花、シンプルで低価格。
販売減少傾向。

最近北海道で作ってるよね〜〜。

 

シルヴァーナー
リースリングよりニュートラル。酸味低め。飲みやすい。
フランケンでよく作られる。果実味のある高品質白。

 

ちょっとだけドイツの産地を復習。
フランケン
シルヴァーナーは開花と成熟が早く、霜害を受けやすいためここがよい。

バーデン
・最も南で温暖。(ドイツにしては)フルボディで高品質なピノ・ノワールを生産。


モーゼル
・北緯50°
急勾配!緯度高くて日照ある。

ラインガウ、ラインヘッセンよりボディは軽い。アルコール低い。でも酸味は強い。風味が強いリースリングの産地。
ヴェーレン、ピースボートベルンカステルなどの畑は覚えとく。

 

ラインガウ
・ソムリエ試験のときに嫌ってほどやったからもういいよラインガウは……。

 ヨハニスベルク、リューデスハイム、アスマンスハウデン(ピノ)とかの産地を覚えとく。

 

ナーエ
シュロスボッケルハイム(覚える必要のある産地) 

ナーエ川ってのがあり、この辺が斜面急勾配。
モーゼルの酸味とラインガウのフルボディの中間。いいとこ取りだぜ!

 

ラインヘッセン
最大生産量。いろんな品種植わってる。温暖になると黒ブドウ。3割が黒。

(「あのあれ」的に軽視されてるな?)

 

ファルツ
アルザスの延長(そんな言い方あるかよ)。
ハールト山地はヴォージュ山脈につながる。
偏西風は山に遮られて乾燥。リースリングが有名だが黒ブドウが4割。
フォルストとダイテスハイムのむらが有名。ミッテルハート。


最低マスト重量 (アウスレーゼまでは辛口作れることを留意)。
最小 クヴァリテーツヴァイン
   プレディカーツ・ヴァイン
   カビネット
   シュペトレーゼ
   アウスレーゼ
   ベーレンアウスレーゼ
   アイスヴァイン
   トロッケンベーレンアウスレーゼ

上に行くほどブドウのマスト重量(雑に言って糖分)の量少ない。

下に行くほどマスト重量多い。

八億回やったわこれ


糖度ある方がえらい14世紀とかの話がずっと続いてたけど2021年から変化!!

いまさら感あるけどちゃんと時代の流れに沿っててえらい!!そういうわけで下記の区分ができました。

 

単一畑
一級畑エアステスゲヴェクス
特急畑グローセスゲヴェクス


VDP(ファウデーペー=ドイツ高級生産者連盟)ってとこが辛口ワインたくさん作っている。

グローセス・ゲヴェクスは辛口ワインしか作れない。

僕VDPのことは結構すき。

 

オーストリア
カルパチア盆地はちょっとアドリア海に近い。
寒いのと温かい影響がある。北からは寒い風。

ドナウ川沿いは急斜面。川に面してて冷たい風と日照量がめっちゃあってよい。

南側はブルゲンラント。
意外と温和。ちょっと標高低め。肥沃な大地。生産もし易いぜ。
でも意外と丘陵地なのでヴァインフィアテルのほうが生産量は多いぜ。
ヴェルシュリースリングの貴腐や黒ブドウがよい。
特にブラウフレンキッシュ。低収量で樽で熟成させたすげーやつもあるぜ!

(えっこれだけ?「あのあれ」はここも軽視しとんな……)

 

ハンガリー
フルミント とりあえずこれ覚えとけ!
最も広く栽培、7割フルミント。晩熟で貴腐の影響受けやすい、レモンリンゴ、洋梨の風味。熟成するとはちみつやナッツの香り。
甘口では乾燥アプリコット、マンゴーの香り。
酸が非常に強く、フルボボディが作れる。

 

ハルシュレヴェリュ 甘さがあってフルーティ

サルガ・ムシュコタイ ミュスカ・ア・グラン・アプティブランのシノニム

プットニの回数よりも発酵方法に注目してる。
トカイアスーは他の産地と違って、貴腐だけで作るのではなく、発酵ワインと混ぜたり、ペーストにしたり、健全ブドウと混ぜたりする。

120gパーリッターのものが5プットニョシュといえる

エッセンシアが3大貴腐。
フリーランジュースのみで作る。450gパーリッターの糖度。ワインの半分糖分やんけアホか。糖尿病になりてえのか。

 

近代的スタイルのおそづみもある。

 

ちょっと自分用メモ

ドイツで南向き斜面の畑を選ぶ理由。
急斜面でより多くの日照熱が得られる。
空気が循環する。霜害に対する効果がある。

モーゼル川に面した場所。
水面からの反射。日照熱を最大限得られる。
空気の動きがあり、温度の差がある。霜害に対する効果がある。
スレート土壌(粘板岩)で熱を蓄える。
被熱。

 

ちょっと自分用メモ2

テイスティングのときの香りの特徴
はちみつ ドライアプリコット オレンジピール。このワインは甘口のとき大体この辺の印象がある。

甘いけど実は酸味は高い。
甘さの評価が極甘口になるのはラザグレンとか。

ソーテルヌやトロッケンベーレンアウスレーゼなんかの貴腐は甘口の範疇なんすね〜〜〜。

 

ちょっと自分用メモ3

おいどこでも貴腐ワイン作れると思っとるやろ?

実はそうでもないんだよ。

秋頃(大事)、朝方に(大事)霧が発生し、完熟したブドウにボトリティス・シネリア菌が付着する。午後は晴れることによって健全な環境下で灰色かび病の影響を受ける。

貴腐ブドウのワインスタイルへの貢献。
水分が蒸発することにより、高い糖度が得られる。貴腐菌による複雑なアロマが得られる。

 

ちょ自メ4

甘さの基準。

糖度20g~50gパーリッターで半辛口。
おフランスのセックが17gパーリッターなので半辛口。
ロワールのセックが半辛口。 ドュミセックが半甘口って感じ。

そんなん口に含んで判るか?

家で砂糖水飲んで舌で覚えるんじゃいはよやらんかい。

でも飲むな。刃牙じゃないんだから。